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安東弘樹のクルマ向上委員会! 第21回 日本で力を発揮できる? 安東弘樹、BMW「8シリーズ クーペ」に乗る!

2019年06月28日11時30分 / 提供:マイナビニュース/旅行

BMWの試乗会を訪れた安東弘樹さん。次に乗るのは「8シリーズ クーペ」だ。試乗した「M850i」はラグジュアリークーペでありながら、BMWが「THE GENTLEMAN'S RACER」(ジェントルマンズ・レーサー)と紹介するほど高性能なクルマなのだが、試乗した安東さんは、この手のクルマを日本で走らせる際に感じる、もどかしい思いを吐露していた。

※文と写真はマイナビニュース編集部の藤田が担当しました

「8シリーズ クーペ」はBMWのラグジュアリークーペだ。試乗したのは「M850i xDrive クーペ」というグレード。V型8気筒エンジンを積む「速さ」や、伸びやかなシルエットによる「美しさ」などが特徴で、BMWはこのクルマで「ラグジュアリークーペを再定義する」と出来栄えに自信を示している。
○日本で“レーサー”になりうるか

安東さん(以下、安):ルーフがカーボンなんですね。(乗り込んで)やはり、メーターの表示が小さいかな~。(走り出しつつ)ちょっと待ってください、ステアリングが軽いんですけど! なんでだろう。「Z4」と比べると段違いに軽い。

編集部(以下、編):ゆったり乗るためですかね。

安:そうなんですかね。それから低速トルクがあるから、高いギアでも加速がいいです。

編:シフトノブがクリスタルみたいになってますけど、どうですか?

安:うーん、それはどっちでもいい感じですかね。

編:BMWによると、このクルマは「ジェントルマンズ・レーサー」なんだそうです。

安:そう呼びたいのは分かるんですけど、日本の公道ではレーサーにはなれませんよね(笑)。だったら、ソフト面を考えてほしいと思います。

先日、ある超高級輸入車インポーターがプライベートサーキットをオープンさせるということで、内覧会の司会をしたんです。そこは、会員になればいつでも使えて、あ、会費は天文学的価格ですが(笑)、冷暖房完備の専用ガレージがあって、専属のメカニックにクルマを整備してもらえて、さらには宿泊施設や温泉までが完備されているんですよ。こういう施設があれば、「M850i」の性能を楽しめると思うんですけどね。

ジェントルマンズ・レーサーっていいますけど、「どこでレーサーになるの?」という疑問が湧いてきます。サーキットに行こうと思っても、好きな時に気軽に行けるような施設はないし、貸し切りにしようにも日時は限られていて、1回1回のコストも高いですよね。個人で貸し切りにするのも難しいし。

だから、高性能なクルマを売るメーカーやインポーターは、そのクルマを楽しむ、楽しませるということについても、これからは責任を持つべきではないかというのが私の考えです。「850」(ハチゴーマル、安東さんは基本的に「M850i」をこう読んでいた)を買うくらいの人であれば、プライベートサーキットの年会費が、ある程度、高額でも払ってくれるような気がするんですけどね。

編:なるほど、せっかくの高性能も、発揮できる場所が日本にないとすれば、もったいないですもんね。

安:ジェントルマンズ・レーサーになりたくても、なりようがないというか。もちろん、本国のドイツであれば、アウトバーン(ドイツ、スイス、オーストリアを通る高速道路。一部区間を除き速度制限はない)を走らせることができますし、サーキットも日本よりはるかに手軽に使えます。日本では、そんな環境はありませんから、ハード(クルマ)を売るだけではなく、ソフト面(クルマを楽しませる仕組み)も考えるべきでしょうね。

○ラグジュアリークーペ、どれを選ぶ?

(芦ノ湖スカイラインの曲がりくねった山道を走行中の安東さん)

安:(安東さんの方を向いてインタビューしつつ同乗している担当編集に対し)気持ち悪くなってないですか?

編:大丈夫です!

安:山道を走っていて、「同乗者を気持ち悪くさせた」(そのくらい、クルマを速く走らせた、という意味)といって喜んでいる人がいますけど、あれは完全に勘違いですよね。「TAXi」みたいな映画では、主人公があまりに公道を速く走り、無茶なコーナリングをしながら走行するので、目的地についた後、お客さんが嘔吐してしまうシーンがありますけど、あれは別の領域の話なので(笑)。スムーズで理にかなった運転をしていれば、ある程度のワインディングでも同乗者を酔わせずにいられるはずです。

編:ありがとうございます。

ところで、BMWで車名に「8」という数字が付くとなれば、同社にとって最高峰のクルマの1つという位置づけになると思うんですが、いかがでしょう? 1,700万円を超える2ドアクーペですが。

安:うーん、オプション、諸経費込みだと2,000万円ですよね。その価格帯で2ドアクーペを選ぶとすれば、私は迷わずMT(マニュアルトランスミッション)の「911」(ポルシェ)を買いますけど(笑)

そうか、1,700万円か……。走る喜びという意味では、「Z4」でも十分、感じられるかもしれないですね。後ろに席があるかどうかは違いますけど。

安:Z4と850って、値段を見ると、ポルシェでいえば「ボクスター」と911のような関係かもしれないですね。ボクスターがぎりぎり3桁万円で、911は4S(四輪駆動)だとまさに1,700万円になりますから。ボクスターにするか911にするかは、迷う人もいるはずです。動力性能もそんなに差がないというか、911がボクスターの倍の性能を持っているわけでもないので。

911のエンジンは3リッターの「ボクサーシックス」(水平対向の6気筒)で、こちらは4.4リッターの「V8」(V型8気筒)。両方とも過給していて、スペックは850の方が上ですが、サーキットでは、間違いなく911の方が速いと思いますよ。まあ850は、そういうクルマじゃないですけど。

まず、850の方が911よりも重いっていうのが影響しますよね。“ゼロヒャク”(停止状態から時速100キロまで加速するのに要する時間)はほぼ同じですが、車両重量は2トンですもんね。同じ四駆の「911 カレラ 4S」は1.5トン強で、500キロ近く違いますから。昔の軽自動車だったら1台分ですよ。850を運転していると、エンジンにパワーがあるおかげで上り坂では重さを感じないですけど、下りでは感じますね。

編:なるほど、850とZ4の関係性は、911とボクスターの関係性に似ているということですね。では、Z4ではなく850を選ぶ理由としては、4人乗れることと……。

安:あとは、ラグジュアリー感でしょうね。

編:両方買えれば、いいんでしょうけど。

安:850とZ4をですか? まあ、そういう人もいるかもしれませんけど、それなら、どちらかをSUVとか、別のクルマにするかなー。キャラが少しかぶりますからね。しかし、1,700万円かー。オプションを付けていけば、まあ2,000万円ですよね。絶妙だな、アストンマーティンよりは安いし……。

安:850って、四駆であることは、いい意味で意識させませんね。

編:と、いいますと?

安:それこそ、アンダーステアが出ないとか。まあ、最近の四駆ではあまりないですけどね。マニュアルモードのシフト操作に対しては、Z4の方がリニアに反応しましたね。

安:……それにしても、2,000万円かー! ただ、山道でも鈍重な感じは少ないですし、いいクルマではありますね。「M8」(8シリーズのハイパフォーマンス版)はどうなるんだろう。日本ではM850iでも持て余すのに、サーキットじゃないとすれば、どこを走ればいいんだろう、というのは気になります。

しかし、Z4に乗っても850に乗っても、同じように重厚感があるのは、やっぱり、BMWって大したものですね!

8シリーズ クーペの試乗を終えた安東さんは、BMW日本法人でプロダクト・マネジャーを務める御舘康成さんと話を始めた。率直に疑問をぶつける安東さんと、安東さんに負けず劣らずのクルマ好きらしき御舘さんの懇談の模様は次回、お伝えする。

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