2020年09月04日18時00分 / 提供:新刊JPニュース
『宝島』(スティーヴンソン)、『海底二万マイル』(ヴェルヌ)など、冒険小説は何歳になっても、私たちの心をつかむ。もしかしたら、私たちには「知らない場所を、自分の知力と体力を頼りに旅してみたい」という本能的な欲求があるのかもしれない。
『天風』(小山結夏著、
幻冬舎刊)もまた、私たちの奥深くに刻まれた旅心を刺激してくれる小説だ。「
神子」にまつわる伝説と、その伝説に魅せられた人たちが織りなす人間ドラマと、どこにいるかもわからない人を探す旅。それは、インターネットやSNSが普及した現代に生きる私たちにはもうできないものなのかもしれない。
今回は著者の小山結夏さんにインタビュー。この物語に込めた思いについてお話をうかがった。その後編をお届けする。
■様々な人間の運命が交錯する物語 ラストは…