2025年12月06日11時00分 / 提供:ニコニコニュース![]()
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【鋳造】アルミを溶かして小さいフライパンを作る【ずんだもん】』というまーくいものさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
一応完成はしたけど自分の中では微妙な仕上がりになってしまった… もう少し大きく作った方が使い勝手良さそうでした 動画内で作ったずんだメダルやグッドタグを BOOTHでご購入いただきありがとうございます! 製作時に使う道具や工具を買う費用に使わせていただきます!
アルミ鋳造で様々な作品に取り組んでいる投稿者のまーくいものさん。実用的なものを作りたいと今回は調理器具に挑戦。3Dプリンターで作った原型は、煮るのも焼くのも揚げるのも対応できそうな深さのある形にしました。
砂が入りにくいようにと塗装した原型に、離型剤のタルクをまぶしてスタートです。
最初にふるいにかけながら細かい砂をかけたら、ざっくり砂を入れて押し固めます。
下枠分ができたらひっくり返し、上枠を乗せてまた離型剤をまぶしました。
今回の砂型で難しいのは、赤の矢印で示したでっぱり部分。ここがしっかり固まっていないと簡単に崩れそうなので強めに押し固めるとのこと。
いつもよりしっかり固めたらそっと持ち上げます。この時まっすぐ持ち上げないとダメなのだとか。
そうして上枠を持ち上げてみたところ、鍋の中の砂が外れてくれませんでした。
やり直して2回目の挑戦。上下を逆にして砂型を持ち上げます。
型を外しました。上下とも綺麗に抜けているとのこと。
あとは溶かしたアルミが流れる道を砂を削って作ったら、砂型を立てます。縦にするほうが成功率が高いのだそうです。
そっと上下の枠を近付けたのですが、もう少し、というところで凸部分が崩れてしまいました。やり直しです。
3回目の挑戦。ここまで砂型は綺麗にできています。
今度は横にした形でアルミを流し込むので、注湯用の穴と空気を逃がす穴を開けています。
そっと戻したら注ぎ口と重しを乗せて、砂型の完成です!
溶けたアルミの上に浮かんでいる不純物を取り除いたら、注ぎ口からアルミを流し込みます。
細くゆっくり流し込みましたが、反対の穴からはアルミが上がって来ませんでした。そこでもう1つの穴へ直接アルミを流し込みます。
アルミが冷えたところで砂型を開きました。
砂から取り出した鍋には大きな穴が開いています。アルミが回りきらなかったようです。
「この形状を鋳造で作るのは間違いだったのかも……」と考えたまーくいものさん。
4回目の挑戦。今度は3Dプリンターの型から作り直しました。小さいフライパンをイメージしたそうです。
この原型で作った砂型がこちら。
今度は縦にしても砂がくずれることなく、無事に鋳造用の砂型が完成しました。
溶けたアルミを砂型へ注ぐと、プクッと別の所からアルミが出てきます。
冷え固まったものはどうなったでしょうか。
砂の中から現れたのは綺麗なフライパンの形! 穴も開いていず成功です!
先に作ったものと比較。調理器具としては底が深いものが重宝されそうですが、難易度の高さを感じたとのこと。
余分な箇所を落とし、軽く磨いてシーズニングしたフライパンです。
お手製フライパンで作った目玉焼きを食べるまーくいものさんでした。普段はソース派でたまにケチャップもかけるそうですが、せっかくなのでそのままの味を楽しんだそうです。
4回目の挑戦にして成功した調理器具作り。各工程の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。
視聴者のコメント
・よし!
・やったやった
・スキレットぽさある
・月見バーガー用の目玉焼きに適当なサイズに見える
・持ち手を別部品にすれば現在の型枠でも十分大きいフライパンが作れそうね
・おつ エンタメ感あって面白かった
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【鋳造】アルミを溶かして小さいフライパンを作る【ずんだもん】』
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