2023年01月17日11時30分 / 提供:マイナビニュース
富士スピードウェイの隣接地にオープンした「富士モータースポーツミュージアム」には、国の垣根を越え、メーカーの垣根も越えて新旧の名車が集まっている。現地で実物を見て説明を聞いてきたので、印象に残った何台かのクルマをご紹介していきたい。今回は英国のサンビーム「グランプリ」だ。
○101年前のクルマは状態良好!
1920年代くらいになってグランプリが開催されるようになると、グランプリ専用のレーシングカーが登場するようになる。写真の個体は第1次世界大戦後のフォーミュラ新規定(2.0L以下)が導入された「ストラスブール・グランプリ」に参戦するため、計4台が作られたうちの1台。1922年式で、英国人のK・L ギネスが操縦した実車だという。車体後部は改造されているそうだが、ほぼ101年前の姿を保つ貴重な1台である。
ボディサイズは全長3,890mm、全幅1,489mm、全高1,195mm、ホイールベースは2,488mm。重量はわずか662kgしかない。エンジンは水冷直列4気筒DOHC、排気量は1,975cc。最高出力は65kW(88PS)という表示だった。サンビームは当時の最先端技術であるDOHC4バルブエンジンを英国で初めて採用した。
■Information
「富士モータースポーツミュージアム」
【場所】静岡県駿東郡小山町大御神645
【営業時間】10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
【休館日】2023年3月までは無休
■入館料
【大人(18歳以上)】平日:オンライン予約1,600円/窓口購入1,800円、休祝日:オンライン予約1,800円/窓口購入2,000円
【中高生】平日:予約800円/窓口900円、休祝日:予約900円/窓口1,000円
【小学生】平日:予約600円/窓口700円、休祝日:予約700円/窓口800円