2022年10月13日16時15分 / 提供:マイナビニュース
アマゾン ウェブ サービス(Amazon Web Services)ジャパンは10月13日、「金融リファレンスアーキテクチャ日本版」に関する説明会を開催した。「金融リファレンスアーキテクチャ日本版」は今年6月にプレビュー版が公開されたが、10月3日より、正式版の一般公開がオープンソースとしてGitHubで開始された。
高いセキュリティと可用性を担保するシステム構築を支援
そもそも、「金融リファレンスアーキテクチャ日本版」とは何か。これは、日本の金融機関に求められるセキュリティや可用性にテンプレートとしてまとめたものだ。金融機関は同アーキテクチャを活用することで、FISC(金融情報システムセンター)に準拠したセキュリティや可用性の実装に関わる負担を軽減することが可能となる。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 金融事業開発本部 本部長の飯田哲夫氏は、同社が金融業界を支援する背景について、次のように説明した。
「当社は当初、顧客にとってインフラプロバイダーだったが、今では金融ビジネスの変革パートナーに変わってきている。われわれは『既存の枠組みを超えたビジネスモデルへの挑戦』『新生活様式を織り込んだ顧客との関係構築』『予測できない未来に耐え得る回復力の獲得』の3点を金融ビジネスの課題として捉え、支援を行っている。課題の一つである回復力を強化する取り組みとして、金融リファレンスアーキテクチャ日本版を公開した」
クラウドサービスのセキュリティは、提供者と利用者が責任を共に担う「責任共有モデル」に基づいている。飯田氏は、「これまで責任共有モデルのお客様の責任範囲における具体的なシステムの実装・運用・評価部分のリファレンス提供は限定的だったが、金融リファレンスアーキテクチャ 日本版においてベストプラクティスを提供する。これにより、高いセキュリティと可用性を担保するシステムを構築する上での負荷を軽減する」と語った。
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