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【前編】サッカーに人生を捧げたストライカー・大黒将志が歩む第二の人生

2021年04月15日18時48分 / 提供:マイナビニュース

元サッカー日本代表で、稀代のストライカーとして知られる大黒将志さん。今年、現役生活にピリオドを打った彼は、古巣・ガンバ大阪のアカデミーでストライカーコーチに就任。2月から育成年代の指導にあたっています。

全12チーム、計222ゴールと、どのチームでも高いパフォーマンスを発揮し、得点を量産した大黒さんですが、選手から指導者へと転身した今、何を思うのでしょうか。第二のサッカー人生を歩み始めた彼の胸中に迫りました。

■大黒さんのルーティンワークや今後の夢とは? 後編はこちら

ガンバ大阪への「感謝」と「恩返し」

――まず、大黒さんが指導者への道を歩み始めた経緯を教えてください。

もともと僕は、小学校3年生からガンバ大阪のアカデミーで練習していて、プロデビュー以降もしばらくガンバ大阪でプレーを続けました。現役生活中も「将来は指導者になりたい」という思いも同時に抱いていたので、ガンバ大阪から指導者としてのオファーをいただいたこのタイミングで、コーチへ転身することを決めました。

――現役選手としてまだまだ活躍中だったわけですから、かなり大きな決断だったのでは?

もちろん、まだ選手としてもプレーできたと思います。でも、監督業に就こうとする場合、指導者ライセンスを取得しなければいけないんですよね。ライセンスはC級からS級まであって、僕はすでにC級、B級は取得しているのですが、監督になるならA級、S級のライセンスも取らないといけません。取得には1年ずつ時間がかかるので、S級を取るには最短でも2年はかかるんです。

「このまま現役を続ければ、ライセンスの取得もどんどん遅くなってしまう」という焦りのような気持ちも頭の片隅にはあったので、まだストライカーとして点を取りたいという思いもありましたが、このあたりで指導者としてのキャリアをスタートさせたほうがいいと思ったんです。

――大黒さん自身、ガンバ大阪のアカデミー時代に得たものは大きかったのでしょうか?

それは大きいですね。人間としての教育面でも勉強になりましたし、アカデミーで教わったサッカーがベースにあったからこそ、プロ選手としてこれだけ長くプレーできたんだと思っています。それは本当にガンバ大阪の育成組織の方々のおかげですよ。

自分が今この立場になって思うのは、やはり指導者は選手第一で物事を考えているということです。僕自身も、そういう思いを持った指導者たちに育ててもらったんだと今になって強く実感していますし、改めて感謝も気持ちでいっぱいですね。

――「今度は自分がコーチとして恩返ししたい」という思いもあるんですね。

恩返しの思いもあります。僕自身、どうすれば得点を量産できるかのノウハウは持っていました。ただ、現役時代は聞かれでもしない限り、他の選手にそのノウハウを教えることはありませんでした。そこはお互いプロですから、あまり聞くこともないんですけどね。

でも、指導者になってからはそのノウハウをアカデミーの選手たちに惜しみなく教えていますし、実際、どんどん選手たちの動きも良くなっているのがわかって、とても楽しいです。

○選手の活躍を本人たちより喜ぶストライカーコーチ

――まだコーチ就任から日が浅いですが、すでに成長が見て取れるんですね。

はい、ハッキリと目に見えて成長していますよ。4~5歳の年中・年長さんから、17~18歳のユースの選手まで教えていますが、どんどん伸びていますね。

指導方法はジュニア、ジュニアユース、ユースでそれぞれ違って、ジュニアの子たちには、まずサッカーの楽しさを教えています。ジュニアユースの子たちには、ユースで活躍できるように、個人能力や基礎技術の指導が多いですね。ユースの選手はもうプロに近い実力ですから、より実践的で、プロの世界でも通用するテクニックを教えています。

――何か特別な指導をしているのですか?

練習試合などの動画はちゃんと編集して、改善点などもテキストで入れながら見せるようにしています。ひとつのプレーで未来が変わるかもしれないので、映像はひとつの動きも見逃さないよう、何度も巻き戻しながらすべてを見るようにしています。

――そんな指導をするコーチなんて、他にいるんですか?

いないと思います(笑)。僕のオリジナルの方法ですね。というのも、僕も現役時代に、自分のプレーをそうやって研究して、動きを修正していったんですよ。今はその要領で選手たちのプレーを見て、編集しています。

映像で自分の動きを確認することで、フィールドで見ていたはずの景色と、実際にビデオに映った景色とのギャップに気付くんです。それを埋めて行ってほしいんですよ。そうすることで、理想で描くようなプレーができるようになるはずなので。

――選手時代に比べ、仕事としてはいかがでしょう?

大変ですけど、楽しいですよ。とにかく子どもたちが可愛いので(笑)。サッカーができる子もできない子も、本当に可愛いですね。僕も一緒にプレーに混じって教えることがありますが、ムキになってかかってくる選手もいて面白いんですよ。僕も彼らに刺激を与えるためにしっかりとテーピングなどの準備をしたり、体調管理をしたり、そのあたりはプロ時代と変わらないかもしれません。

――コーチとして一番嬉しかったエピソードがあれば教えてください。

嬉しいのはやっぱり、これまでできていなかったことができるようになる瞬間ですね。それが得点に繋がれば、選手はもちろん、僕も嬉しいです。むしろ、練習試合の映像を見返すと、選手以上に「俺が一番喜んでるやんけ!」ってビックリしますよ(笑)。僕が誰よりもガッツポーズして騒いでいる姿が映っていますからね。

今までになかったゴールが生まれると、選手は新たな自分を発見できるんですよ。それがとにかく楽しいから、「もっとこのコーチの言うことを聞いてみよう」「もっといろいろと試してみよう」という思いも生まれますし、実力もますます伸びていきます。

■大黒さんのルーティンワークや今後の夢とは? 後編はこちら

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