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海外モバイルトピックス 第251回 シャオミも始める音声SNS、5G時代こそClubhouse的サービスが流行になる

2021年03月08日11時15分 / 提供:マイナビニュース

音声を使うSNS、Clubhouseが2021年に入ってから利用者を増やしています。一時は芸能人の参加も相次ぐなどブームは過熱気味でしたが、3月に入るとある程度は落ち着いてきたようです。今では日常的にClubhouseを使うことが当たり前になった人もいるなど、あっという間にメジャーなSNSサービスの仲間入りを果たしました。

Clubhouseが急激に人気となった理由は様々な要因がありますが、通信回線やスマートフォン性能といった、ハードウェアの進化も大きな後押しをしたと思います。今やだれもがストリーミングサービスで動画を見る時代です。動画を快適に流せる高速な通信回線と、大画面でサクサク動くスマートフォンがあれば、音声SNSの利用など朝飯前。「音声が途切れないだろうか」なんて心配は一切不要です。

スマートフォンの進化の過程で、1Gから2Gではテキストメッセージの利用が当たり前となり、2Gから3Gへ移行すると写真をシェアしあうようになりました。そして3Gから4Gへ進むと動画の利用が加速しました。

ではこれから5Gへ通信技術が進むと、どのような進化が見られるのでしょうか。動画に関してはより高画質・大容量のコンテンツが見られるようになるでしょう。またVR、AR、MRといった、仮想世界と現実を融合させる「xR」と呼ばれるサービスが日常的に使われるようになると考えられています。

このようによりリッチなコンテンツが使われようとしている中で、ひと世代以上前の技術ともいえる「音声」を使ったSNSが流行しているのです。その理由はパンデミックにより社会生活のスタイルが変わったことや、前述したように通信とスマートフォンのハードウェアの進化があったからです。そしてClubhouseのムーブメントは、5G時代のコミュニケーションを大きく変えようとしているのです。

2020年春ころ、新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが増え、人々は外出しなくなりました。それでもコミュニケーションを計りたくなるのが人間の心理です。「Zoom飲み」といった、オンラインビデオ会議システムを使った繋がりが流行となりました。4Gの回線があればビデオ会議もスムーズに流せますし、スマートフォンからも参加できます。

ところがZoom飲みは誰かが主催し、メンバーを集め、さらに時間になったら集まり、画面越しに顔を見せるので「それなりの」恰好をし、集まったメンバーに気を使いながら会話をする必要があります。途中で面白くないなと思っても、場が盛り上がっている状況の中で「明日早いので失礼します」とも言いにくいものです。通信回線と端末性能の向上がビデオ会議の利用をパーソナルな空間にも広げましたが、いざ使い始めてみると窮屈に感じることもあったことでしょう。

一方、Clubhouseは誰かが雑談をしているところ(Room)に自由に参加できます。自分で手をあげたり、管理者から指名されない限り会話の輪に加わることはありません。仕事や家事をしながら「ながら聞き」しやすいのです。しかも寝起きのパジャマ姿でも、髪の毛に寝ぐせが付いた状態でも参加できます。自分の姿を見せないので、変な気を使う必要もないのです。自由で強制的な雰囲気が無い、これがClubhouseの魅力です。

今後5Gが普及すると、通信回線にはさらに余裕ができます。5Gは4Gの100倍以上の同時多接続を実現してくれます。そして音声SNSは、ビデオ会議システムより回線容量を必要としません。極端な話、1日中Clubhouseのような音声SNSサービスをスマートフォンで流していても、ネットワークにはそれほど負荷がかからないのです。

つまり5G時代には今まで以上にビデオを使ったサービスやxRの利用が加速するでしょうが、急に出てきたClubhouseのような音声SNSを常に流しっぱなしにする、という使い方も現実味を帯びるのです。

たとえば今から5年後のスマートフォンの姿を想像してみました。

朝、目が覚めてスマートフォンの画面をタッチすると、今日の天気予報を天気キャスターが明るい声で伝えてくれます。そのまま聞いているとプロのスタイリストが急に会話に加わり「今日はこんな服装がいいと思う」とアドバイス。キャスターと二人で「こんな服もいいね」などと話していると、他のリスナーから手が挙がり、会話に加わると「外に出てみたら風が強いのでマフラーしたほうがいいかも」なんて話しになり、スタイリストがマフラーを持っていない人でも首周りを温める方法を教えてくれる、といった具合です。

そしてこの話を聞いている間、自分はベッドの中でまだまどろみながら、ゆっくりと起きようとしている状態です。しばらくしてから洗面台に向かって歯を磨くもよし、シャワーを浴びながら音声だけなら、再生してもそのまま聞くことができます。

一方、同様のことを映像を使ったサービスで提供しようとすると、スタイリストの人は朝から綺麗に着飾って準備しておかなくてはならないでしょうし、せっかくいい服を着ていてもタイミングによっては参加できなかった、なんてこともあるでしょう。また話を聞いていた一般の人も、急に顔出しで会話に加わるのは勇気が要ります。

このように朝の30分の過ごし方も、音声SNS的なサービスならば時間も無駄にならず、有用な情報が得られ、さらに雑談などから思わぬアドバイスが得られるみたいなことも十分起こりうるのです。家を出て駅までは音声SNSを使い、電車に乗ったら動画配信、会社では自由参加のミーティングを音声SNSで行い、テーマの決まった会議はZoom、なんて使い分けもできるでしょう。ビデオやリッチコンテンツの利用が当たり前となる時代に、あえて音声を使ったサービスが加わることで、コミュニケーションの幅がより広がるのです。

中国のスマートフォンメーカー、あのシャオミは2月にメッセンジャーサービスを1度廃止したにもかかわらず、急遽音声SNSとして再びサービスを始めました。ネットワークとスマートフォン性能に余裕があるからこそ、音声SNSは音声通話のように誰もが普段から気軽に使うサービスになる可能性を秘めているわけです。そうなるとスマートフォンも大型スピーカーや感度のいいマイクを搭載する必要が出てくるでしょう。Clubhouseや音声SNSはスマートフォンの使い方だけではなく、スマートフォンの性能にも影響を与える存在になるかもしれないのです。

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