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「X-E4」レビュー(後編、実写編) Xシリーズの魅力を凝縮した佳作

2021年03月07日16時00分 / 提供:マイナビニュース

軽量コンパクトなボディに上位モデルと同じキーデバイスを搭載する富士フイルムの最新ミラーレス「X-E4」。これまで以上にすっきりとしたフラットなデザインに仕上げた点や、比較的に手に入れやすい価格も注目といえます。実写でX-E4の実力をチェックしていきましょう。

フィルムシミュレーションはより精細に、より高画質に

X-E4のイメージセンサー「X-Trans CMOS 4センサー」と画像処理エンジン「X-Processor 4」は、昨今のXシリーズのトップエンドモデルおよびミドルレンジモデルの定番といえる組み合わせで、「X-Pro3」や「X-T4」、「X-S10」に採用されています。そのため、X-E4の写りはそれらと同じ、と考えて問題ないといえます。

もともと、同社の絵づくり機能「フィルムシミュレーション」の描写は定評があり、特に「PROVIA/スタンダード」の艶やかな絵づくりや、「Velvia/ビビッド」のきらびやかで印象的な絵づくりはとても人気があります。そのほかのシミュレーションも特徴的かつ写りの完成度が高く、作品づくりに最適なものがそろっています。キーデバイスの進化により、それらがより高解像度、高画質で楽しめるようになったと考えてよいでしょう。

フィルムシミュレーションには、コントラストの高いカラーネガフィルムをシミュレートした「クラシックネガ」、落ち着いた発色と深みのあるシャドー部を再現する映画撮影用フィルムをシミュレートした「ETERNA/シネマ」、“銀残し”と呼ばれるフィルム現像方法を再現した「ETERNAブリーチバイパス」がX-Eシリーズとして初めて搭載されました。色調などの違いは比較作例をご覧いただきたいのですが、いずれも大いに撮る気にさせる仕上がりであるように思えます。粒状感を画像に施す「グレインエフェクト」もこれまでどおり搭載しており、よりフィルムライクな表現が楽しめるのも魅力です。

モアレの発生は心配なし、高感度の絵作りも好印象

キーデバイスである「X-Trans CMOS 4センサー」の画素数は有効2610万画素。ローパスフィルターレスとしていることもあり、エッジの効いたキレのよい写りが持ち味です。独自のカラーフィルターの配列により、モアレにも強いともいわれています。今回の作例撮影でも、高い解像感であるにもかかわらず、モアレの発生は見受けられませんでした。通常のイメージセンサーではモアレの発生が考えられるような被写体でも、X-E4は安心してカメラを向けることができます。

ベース感度はISO160、最高感度はISO12800となります。高感度域におけるノイズレベルもよく抑えており、フィルムシミュレーションの絵づくりの良さをスポイルしてしまうこともありません。拡張機能により、ISO80相当のL80からISO51200相当のH(51200)での撮影も可能としています。

動体に対するAF性能も上々、満足度の高い1台

イメージセンサーと画像処理エンジンのもうひとつの見どころがAFの進化でしょう。特に、AF-C(コンテニュアスAF)の被写体追従性は、被写体の動きなどによってはちょっと物足りなく感じるところがあった先代X-E3を凌ぐものです。私は、プライベートでよく子どものサッカーや鉄道車両など撮る機会が多いのですが、X-E4のAF-Cはしっかりと被写体を捕捉し続け、ピントをハズしてしまう、あるいは合焦が追いつかなくなることがぐっと少なくなったように思えます。その反応のよさは、ちょっと前まで「ミラーレスのAF-Cは動体撮影に適していない」といわれていたことが信じられないほどです。運動会などのスポーツイベントをはじめとする動体の撮影でも頼れるミラーレスといってもいいように思えます。

今回の作例撮影では、X-E4と同時に発表された「XF27mmF2.8 R WR」をメインに、同じく「XF70-300mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」、そして従来からある「XF18mmF2 R」を使用しました。それぞれの写りも合わせて見ていただければと思います。

X-S10のレビューでも書きましたが、筆者の個人的な印象として富士フイルムのカメラはコストパフォーマスがきわめて高いように感じます。本モデルはそれに加え、APS-Cセンサーのメリットを最大に活かしたというべきコンパクトなサイズのボディはとても魅力的。フォーカスモード切り替えレバーの廃止は本当に重ね重ね残念に思えてなりませんが、それ以外の部分に関してはこれまで記してきましたとおり好印象。機能以外でも、ボディカラーがシルバーとブラックから選べるのも嬉しい部分です。今現在、私はX100VとともにX-E3を日常的に使っているのですが、タイミングを見つけて本モデルへの乗り換えを目論んでいるところです。

著者 : 大浦タケシ おおうらたけし 宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマンやデザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。以後、カメラ誌および一般紙、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。日本写真家協会(JPS)会員。 この著者の記事一覧はこちら

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