旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

イヤホンはじめて物語:意外な機能も! スマホとワイヤレスイヤホンの連携

2021年03月09日06時00分 / 提供:マイナビニュース

この春に初めての、または新しい完全ワイヤレスイヤホンを手に入れてみたい人に向け、スマホメーカーの完全ワイヤレスイヤホンを選ぶときに気になる疑問をひも解いていく本連載。3回目は、音楽再生を超えてテレワークやヘルスケアにも役立つ、進化した「スマホとワイヤレスイヤホンの連携機能」に迫りたいと思います。

○高性能な「頭脳」がイヤホンの進化を支える

最近のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンにはパソコンやスマホと同様にとても高性能なSoC(System on a Chip)が搭載されています。SoCとはBluetooth無線通信に必要なアンテナのほかに、プロセッサ、フラッシュメモリ、デジタル信号処理回路(DSP)、DAコンバーターとアンプなどを統合したシステムICチップのことです。SoCの性能が向上してきたことにより、最新のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンには“音楽を聴くこと”以外のさまざまな機能が追加できるようになりました。

例えばリスニング環境周辺の不要なノイズを消せるアクティブ・ノイズキャンセリング機能を載せたワイヤレスイヤホン・ヘッドホンが続々と発売されている理由は、最新のSoCがアクティブ・ノイズキャンセリング機能に対応してきたことが挙げられます。

左右独立型ワイヤレスイヤホンの中にも、最先端のSoCを載せて、様々な種類のセンサーとの連携による面白い機能を積んだ製品が数多くあります。例えばデンマークのブランド、Jabra(ジャブラ)の「Jabra Elite Sport」には心拍数を内蔵するセンサーでモニタリングした結果を専用アプリのJabra Sport Lifeで見られる機能があります。

ドイツのイヤホン専業スタートアップ、BRAGI(ブラギ)から発売された「The Dash Pro」には、ワイヤレスイヤホンを装着した頭を上下左右に動かして楽曲再生・ハンズフリー通話の応答などがコントロールできるヘッドジェスチャー操作の機能があります。

このほかにもNECの新しいヒアラブルデバイスには、イヤホンを装着したユーザーの耳穴の形状を「音の反響」を使ってスキャニングして、アプリの起動やコンテンツ再生のための「カギ」として使う独自の耳音響認証技術が搭載されています。いわば、音による生体認証ですね。
○「ワンタッチペアリング」がとにかく便利!

スマホやオーディオプレーヤーにケーブルを挿すだけですぐに使える有線接続のイヤホン・ヘッドホンに対して、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは再生機器との「ペアリング」が面倒なので、つい敬遠してしまうかたもいるかもしれません。

しかし、スマホとオーディオ機器の双方に搭載する高性能なSoCを活かし、スマホにイヤホンを近づけるだけでペアリング設定を簡単に済ませられる「ワンタッチペアリング」を実現した製品も増えてきました。

ペアリング機能は、(オーディオメーカーより)特にスマホを手がけているメーカーのイヤホンがその使い勝手において今のところ一歩リードしている印象です。

代表的なモデルはアップルの「AirPodsシリーズ」。iPhoneやiPadに近付けるだけで画面にアニメーションがポップアップしてワンタッチでペアリングが完了する機能が、特にワイヤレスイヤホンのビギナーから好評を得ているようです。同じくサムスンにファーウェイ、OPPOなどが、自社製品同士の組み合わせで、機器を素速くペアリングできる機能を実現しています。
○自動外国語翻訳、「音のずれ」を解消する技術も登場

グーグルのように、耳に装着する完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」を高性能なマイクとして使い、Googleアシスタントによるリアルタイム翻訳機能をよりスムーズにできるようにした事例もあります。

Pixel Budsの自動翻訳機能は、Android 6.0以降を搭載するスマホと組み合わせることで実現するもの。ペアリングしたスマホのGoogle翻訳アプリを音声で起動し、日本語から外国語、または反対方向に翻訳する機能です。ワイヤレスイヤホンと連携してスマホによる音声コミュニケーションをリッチにするという発想が、Android OSを手がけるグーグルらしいと思います。

スマホでモバイルゲームを楽しむかたも増えています。ワイヤレスイヤホンで対戦型格闘ゲームやリズムゲーム(音ゲー)をプレイすると、コマンド入力のタイミングと効果音が微妙にずれて不快に感じることがありませんか? 有線イヤホン・ヘッドホンと違って、ワイヤレスオーディオの場合は音声信号を圧縮・伝送する際にわずかな遅延が発生するため、特にモバイルゲームを楽しむ際に遅れが気になる場合があります。

Bluetoothオーディオ特有のストレスを解消するために、米クアルコムは最新のスマホ向け、Bluetoothオーディオ向けSoCにて、aptX Adaptiveと名付けた低遅延性能に優れるコーデック(音声圧縮変換方式)への対応を実現しています。AVIOTの「TE-D01gv」のように、この技術を搭載するワイヤレスイヤホンが今年は一気に増えそうです。

ゲーミングアクセサリーのブランドであるEPOSが発売する「GTW 270 Hybrid」は、スマホのUSB Type-C端子に専用ドングルをつなぐことで、クアルコムの低遅延オーディオコーデックであるaptX Low Latency対応のワイヤレスイヤホンです。このドングルはNintendo SwitchやPlayStationなどのポータブルゲーム機に接続して使うこともでき、これらゲームの音を低遅延で聞けるようになります。

これからBluetoothワイヤレスイヤホンはSoCの進化とともに、その機能が一段と高度化・多様化するでしょう。スマホ側のSoCの進化とタイムリーに同調しながら、多くのユーザーに歓迎される便利な機能や個性的な使い方を実現したワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンが脚光を浴びる時が訪れています。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連してるっぽい地図

あなたにおすすめの記事

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

マピオンニュース ページ上部へ戻る