2020年に台風が上陸しなかったこともあり、ここのところ水不足が続いている台湾だが、半導体の製造に大量の水を必要とするTSMCが専門業者を手配して、23日より自社ファブに給水車で水の搬入を開始したと複数の台湾メディアが伝えている。
台湾当局は、2021年も6月の梅雨の時期までまとまった雨量が見込めないとして、広範囲で給水制限を実施。2月25日からは、工業用水の大口使用者に対する給水制限を従来の7%から11%へと引き上げており、今回の動きは、こうした制限を受けてのものと思われる。すでにTSMCのほか、UMCやVISといったファウンドリ各社も23日より給水車での水の搬入を開始している模様である。