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A級戦犯の教誨師の半生とは…学術が国家へ無批判に協力する意味を問う

2021年02月13日06時00分 / 提供:マイナビニュース

テレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー2021』(毎週日曜4:30~)では、教誨師の肉声から巣鴨プリズンの内幕をひも解く『僧と戦犯』(メ~テレ制作)を、14日に放送する。

愛知県碧南市の蓮成寺の住職・青木馨さんは、あるカセットテープを大切に保管してきた。録音されているのは、巣鴨プリズンの教誨師だった花山信勝が語った回顧録。教誨師は、刑の執行を控えた死刑囚らに宗教家の立場から助言を与える役割を担う。

僧侶であり仏教学者でもあった花山は、GHQの要請で、東條英機や土肥原賢二らA級戦犯の教誨師となり、処刑の直前までを見届けた。花山は東京裁判終結後、教誨師として見聞したことを『平和の発見』という本にまとめ、全国で講演を行い平和を訴えた。

しかし近年の研究で、花山は戦前に「国体的」仏教論を唱えていたことが分かった。その事実は、テープでは語られていない。「国体的」仏教論は戦争中に天皇制と仏教を結びつける役割を果たした。仏教と近代の国家主義を研究するオリオン・クラウタウ東北大准教授は、宗教や学問を国家の都合の良い方向に解釈することに警鐘を鳴らす。

現職の住職である青木さんは「花山は戦前の潮流に抵抗していたものの、国家から依頼されて『国体的』仏教論を唱えたのでは」と考えている。しかし、クラウタウ准教授の意見は異なる。「花山の思想は国家が求めていたものであり、むしろ彼は国家からの依頼を光栄に思っていたはず」だと。

花山の半生をひも解き、学術が国家へ無批判に協力することの意味を問うていく。

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