日本原子力研究開発機構(JAEA)は2月8日、重元素化合物など、多数の電子が強く影響し合って運動する物質の振る舞いを解析可能とする、従来とは異なる理論を考案し、これによってこれまで高温超伝導体などで観測されている特異な量子現象「フェルミアーク」が重元素化合物でも観測され得ることを予言することに成功したと発表した。
同成果は、JAEA システム計算科学センターの永井佑紀研究副主幹、米・マサチューセッツ工科大学のLiang Fu博士らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米物理学会誌「Physical Review Letters」に掲載された。