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中央線「昭和グルメ」を巡る 第62回 新宿駅近のゴージャスな昭和空間「珈琲西武」(新宿)

2021年01月19日12時42分 / 提供:マイナビニュース

いまなお昭和の雰囲気を残す中央線沿線の穴場スポットを、ご自身も中央線人間である作家・書評家の印南敦史さんがご紹介。喫茶店から食堂まで、沿線ならではの個性的なお店が続々と登場します。今回は、新宿の喫茶店「珈琲西武」です。

○真っ赤なソファが目を引くド派手な店内

新宿駅中央東口を出て大塚家具方面に直進すると、ものの1分で右側に赤い看板が現れます。そこが、今回ご紹介する「珈琲西武」。

パフェなどの食品サンプルが並ぶショーケースからして昭和感満載ですが、それもそのはず。なんと昭和39年から続く老舗なのです。

ちなみに店舗があるのは2階と3階で、2階が禁煙フロア、3階が喫煙フロアになっています。そこで、15年前にたばこをやめた立場としてはもちろん2階へ。入り口の自動ドア正面にコピー機が置いてあるあたり、いかにも近隣のビジネスマンのニーズを意識していますね。

茶色い木の壁にステンドグラス調の黄色い照明、床に敷き詰められたツタ模様の絨毯、そして圧倒的な存在感を放つビロード地の真っ赤なソファと、広々とした店内はまさに王道の純喫茶。

派手で絢爛豪華なのですが、違和感のようなものはまったく感じさせません。そのせいか、「お好きな席へどうぞ」との声を聞きながら席についただけで、なんだかホッとできます。

さてさて、伺ったのはちょうどお昼どき。ということで、ランチメニューをチェックしてみましょう。実はこのお店、一階のエントランスに "純喫茶のランチタイム"と銘打った大きな看板を出していることからもわかるように、食事のメニューもたいへん充実しているのです。

しかもそれらは、明らかに"純喫茶レベル"を超越したクオリティ。「飲み物のついで」というような中途半端さとは無縁で、きちんとしたものをきちんと出してくれるということです。
○"いたって普通"が魅力です

11時から14時までの「ランチサービスタイム」メニューで目立っているのは、「生姜焼きランチ」「デミハンバーグランチ」「コンボランチ」など。ただしサンドイッチ、トースト、ピザ、オムライスなどの通常メニューも、ランチタイムにはドリンク、ミニサラダつきの「ランチセット」にしてもらえます。

新宿特製オムライス」や「西武カレー」も気になるところなのですが、この日は軽めにしたかったこともあってミックスサンドをチョイス。

なおミックスサンドにも、「タマゴ 又は ハム 又は 野菜 又は ツナ 又は チーズ」との表記があります。「『又は』は続くよどこまでも」って感じですが、つまり、ここから2種を選べるということ。

そこでタマゴと野菜にして、ドリンクはアイスティーをお願いしました。

まずはアイスティーとミニサラダが登場したのですが、後者は「ミニ」と呼ぶのはもったいないほどの充実度。レタス、インゲン、ブロッコリー、ニンジン、大豆、コーンなどがたっぷり。これなら野菜不足の人でも安心ですね。

もちろん、次いでお目見えしたタマゴと野菜のサンドイッチもしっかり具だくさん。それどころか量もたっぷりなので、軽めどころかお腹いっぱいになりそうです。

食べてみると、新鮮な野菜、懐かしい味わいのタマゴ、ふんわりとしたパンとの相性が抜群であることに気づきます。サンドイッチなんて、いくらでも手を抜くことができそうですけれど、きちんとつくられていることがはっきりとわかるのです。

"いたって普通"なのに大きな満足感があるのは、きっとのそのせい。いや、"いたって普通"だからこそ魅力的なのだと表現すべきかな。

それにしても、やはり居心地がいい店です。それは、ゆっくりとした足取りで店内を動く店員さんの立ち回りにも反映されているように思います。

彼らはお客さんの様子をよくチェックしており、たとえば水がなくなっていたりしたら、すぐに注ぎに来てくれます。それでいて基本的には放っておいてくれるため、非常に気が楽なのです。

隣の座席との間にもたっぷりと余裕があるし、周囲を気にすることなくゆっくりと過ごすことができるわけです。

純喫茶たるもの、やっぱりこうでなくちゃね。現代的なカフェも悪くはないけれど、個人的にはやっぱりこういう昔ながらのお店が好きだな。

●珈琲西武
住所:東京都新宿区新宿3-34-9 メトロビル2・3F
営業時間:2F:7:30~23:30(日・祝~23:00)
3F:月~金12:00~23:30、土日祝11:00~23:30(日・祝~23:00)
定休日:年中無休

印南敦史 作家、書評家。1962年東京生まれ。音楽ライター、音楽雑誌編集長を経て独立。現在は書評家として月間50本以上の書評を執筆。ベストセラー『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)を筆頭に、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書に学んだライフハック――「仕事」「生活」「心」人生の質を高める25の習慣』(サンガ)ほか著書多数。12月14日発売の最新刊は『それはきっと必要ない: 年間500本書評を書く人の「捨てる」技術』(誠文堂新光社)。6月8日「書評執筆本数日本一」に認定。 この著者の記事一覧はこちら

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