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鈴木朋子の【お父さんが知らないSNSの世界】 第35回 フェイクニュースやデマを見抜く3カ条

2021年01月11日12時00分 / 提供:マイナビニュース

2021年、新型コロナウイルスが再び猛威を振るっています。2020年4月の緊急事態宣言のころは、たくさんのフェイクニュースやデマが飛び交いました。私たちが正しい情報を得るためには、どうしたらいいのでしょうか。前回の緊急事態宣言後に行われた調査から考えてみます。
○フェイクニュースやデマはSNSが原因?

新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年の春先、「新型コロナウイルスは熱に弱いのでお湯を飲めば感染が予防できる」「近々ロックダウンの発表がある」「トイレットペーパーが不足する」など、一度は耳にしたのではないでしょうか。

こうしたフェイクニュースやデマは、ネット上に拡散して人々の不安を煽ります。フェイクニュースは主にSNSで拡散されるという説があったため、各SNSのアプリやWebサイトは、目立つ位置に厚生労働省のサイトへのリンクを設置するなど、フェイクニュースを拡散させない対応に追われました。

しかし、フェイクニュースやデマが拡がる原因は、SNSとは限りません。総務省が2020年6月に発表した「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査」によると、人々が新型コロナウイルス感染症に関する情報やニュースを見聞きしたメディア、サービスは、民間放送(71.6%)、Yahoo!ニュース(62.6%)、NHK(50.5%)と、多くの人がテレビやラジオから情報を得ていることがわかります。Yahoo!ニュースには様々なWebメディアがニュースを配信しているため、Webメディア全般と考えてもいいでしょう。

SNSに関しては、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、その他を総合して30.7%という数字で、情報元としてはそれほど高い比率ではありません。しかし、10~20代に着目すると、LINE NEWS、Twitter、YouTube、Instagramといった情報元が他の年代より高い割合となっています。SNSのなかでは、Twitter(22.6%)がもっとも高い結果でした。

若い世代ほどSNSから情報を得ていることがわかりますが、SNSで見聞きした情報の出どころや情報源はどこなのでしょうか。調査によると、「民間放送」(66.1%)、「政府」(62.4%)、「NHK」(48.6%)の順です。つまり、SNSに流れている情報もテレビやラジオからのものが多いのです。また、政府が発信する情報もしっかり拡散されていることがわかります。

一方で、新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報や誤解を招く情報(いわゆるフェイクニュースやデマ)があたかも真実、または真偽不明の情報として書かれているのを見かけたことがある――と答えた人は、サービス・メディア別にみると、Twitter(57.0%)、ブログやまとめサイト(36.5%)が高くなっています。こうした場所では、フェイクニュースが掲載されていることが多い傾向が見て取れます。
○フェイクニュースやデマは直接伝えられることが多い

いわゆるフェイクニュースやデマを知ったとき、その情報を誰に、どのように共有するのでしょうか。「SNSに投稿」と考えるかもしれませんが、割合はそれほど多くありませんでした。

もっとも多い共有方法は、「家族や友達、同僚などとの会話・電話・メール」(29.2%)、「家族や友達、同僚などとのメッセージアプリ(LINEなど)」(11.8%)と、知らせたい相手に直接伝える手段が取られています。

私が聞いた話でも、「母親から電話が来た」「ママ友のLINEグループで来た」など、近しい関係から直接伝えられることが多かったようです。直接の連絡は、クチコミとしての力を持ち、説得力が高まります。しかも相手は、情報を本気で信じているからこそ、周りに知らせなければと考えています。こうしてフェイクニュースやデマが拡散していくのです。

とはいえ、前述のように、若い世代はSNSで情報を得ることが多いことがわかっています。特にフェイクニュースやデマがはびこりやすいTwitterは、10代で51.2%、20代で49.8%と、他の世代と比べてかなり高い割合で情報取得に利用されています。Twitterを閲覧するときは、フェイクニュースやデマを見抜く力が必要です。
○フェイクニュースやデマを見抜くには

フェイクニュースやデマは直接連絡されてくることが多く、若い世代は主にTwitterで見聞きするケースが多いことがわかりました。では、フェイクニュースやデマはどのように見抜いたらいいのでしょう。
○1)発信元を確認

まず発信元を確認することです。情報をすぐ鵜呑みにせず、その情報がどこから出ているのかをWeb検索などで確認します。政府や官公庁が出している情報であれば、信憑性は高まります。
○2)複数の情報源を見る

信頼できる発信元とはいえ、情報に誤りがある可能性もゼロではありません。そこで、複数の情報源をあたることが大切です。信頼できる複数の情報元が同様の内容を発信していれば、その情報は事実だと判断できます(それでも確実に100%とは断言できませんが……)。記事の場合は見出しだけで判断せず、必ず内容を確認してください。
○3)時間をおく

時間をおくことも重要です。大きなニュースほど心が揺れ動き、すぐ誰かに伝えないと――と思ってしまいがちですが、しばらく心に留めておきましょう。続報が入ってくることで、最初のニュースがひっくり返ることもよくあります。落ち着いて考えることで、違った視点から見られるようになり、誤りに気づくかもしれません。

フェイクニュースやデマは、人を惑わせるようなセンセーショナルなものが多く、つい信じたくなります。でも、事実を見抜く3カ条を守って、正しい情報を選択する力を付けることは大切です。もし近くに若い世代がいたら、ぜひ伝えてください。お子さんにも小さなころから少しずつ教えておきたいものです。

著者 : 鈴木朋子 すずきともこ ITライター・スマホ安全アドバイザー。SNSやスマホなど、身近なITに関する記事を執筆。10代のスマホカルチャーに詳しく、女子高生とプリクラにも出かける。趣味はへんてこかわいいiPhoneケース集め。著書は「親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)など20冊を超える。 この著者の記事一覧はこちら

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