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新・OS X ハッキング! 第276回 いろいろ分析すると、2021年以降のMacはこうなる!

2021年01月01日16時30分 / 提供:マイナビニュース

2020年という年は、Macというプラットフォームの転換点として記憶されるのではないか。それくらい「M1」という形として現れた「Apple Silicon」のインパクトは大きかった。しかし、それだけではない。A4以降の自社設計SoCが進化しM1に結実したという理解も正しいが、その背景には慎重な計算と判断があったであろうことは言うまでもなく、やや単純化し過ぎているきらいがある。

では、Apple Silicon以降のMacプラットフォームはどういう存在で、どのような方向へ向かっていくのだろう。年始企画として、事実を積み重ねながら2021年以降のMacの姿を想像してみたい。
○Apple製品のプロセッサは1つ

「M1」というプロセッサは、一口にSoC(System on a Package)とはいえない構造を持つ。EET ASIAのこの記事など、各所にM1を分解・解析したレポートが掲載され始めているが、それらの情報によればM1ではDRAMをPoP(Package on Package)として実装している。複数のシリコンダイを1つのパッケージにまとめるSiP(System in a Package)のアプローチが採用されているのだ。

前回掲載したブロック図にもあるとおり、M1にはDRAMが搭載されている。それもPCで採用事例の多いDDRではなく、スマートフォンでよく見かける(DDRほどの速度はないけれど)消費電力が少なく発熱量も穏やかなLPDDR4。前掲のレポートでは、このLPDDR4が2次元(実際には重ねられているから2.X次元)に配置されていることを明らかにしている。解析を進めたところ、Appleがプレス向けに公開しているM1の画像も設計的には正確なことが判明したという。

結論を急ぐが、このM1に搭載されている8基の高速CPUコアは、外観から判断するかぎりA14と同じらしい。それが事実だとすると、M1はA14にCPU/GPUコアとセキュアチップをくわえたもの、もしくはそれに近いものという推定が成り立つ。

ということは、初代A4以降連綿と高性能化/高密度化が進められてきたA○○の流れに、M1も属しているというわけだ。そうなるかも? なればいいけど、という願望が確定したとでもいおうか。iPhoneという出来のいい弟分のご利益に預かり、A14の次(A15?)は3nm、その次(A16?)は2nmなどと最先端のプロセルスルールで製造されると楽観的に考えれば、パフォーマンス面におけるMacの未来は明るい。

○まったく新しい形のMacが登場する?

製品シリーズとして見たMacは、驚くほどライフサイクルの長い製品だ。外観デザインやサイズは多少変化しているが、「Mac mini」はエントリークラスの小型デスクトップPCで、「iMac」はディスプレイ一体型のデスクトップPC。いずれも初代が登場してから十数年(iMacは20年以上!)の長きにわたり、基本コンセプトにぶれがない。「MacBook Air」に至っては、基本的なデザインまでほぼそのままの形で踏襲されている。

しかし、いよいよこのラインナップに見直しが入るのでは、と筆者は見ている。それは「Apple Silicon」という新しい翼を手に入れたこともあるが、アプリの共用化という形でiOSとの相互運用性がより重視されるようになったからだ。

現在のところ、M1 Macでそのまま動くiOSアプリはあるにはあるが(互換性は)いまひとつ、という印象が拭えない。それもそのはず、Macで利用されることを意識して開発されていないから。画面サイズの話はさておいて、入力デバイスは同じタッチ式といえどiPhone/iPadはディスプレイでMacはトラックパッド。iPhone/iPadには当たり前のセンサー類も、Macには非搭載のものが多い。アプリの画面サイズも、小さく表示されてはせっかくのMacの大画面を生かせない。

MacでiOSアプリが動くようになることは大歓迎だが、厳しい言い方をすると現状では「ただ動く」に過ぎない。IPサイマルラジオアプリ「radiko」を例にすると、Macで使うのならキーボードで選局したいし、メニューエクストラに常駐させたほうが都合がいい。画面が小さくて読みにくいから、Mac流のフルスクリーンで表示できればなおうれしい。しかし、現状そうではない。

このような問題/課題は、開発フレームワークの共用化がさらに進めば解決される部分もあるが、ハードウェアでの歩み寄りも不可欠だ。前述したセンサー類の事情もあるし、タッチ操作をどうするかということもある。

それに、iPhone/iPadと比較すると、Macの内部には物理的な意味での余裕がある。小型化の余地はあるだろうし、M1の発熱量の少なさをもってすればエントリーモデルのMacBook Airのようにファンレス化を進めることもできるだろう。

個人的な願望を踏まえていえば、iPadとMacの中間に位置するようなデバイスが欲しい。重量は1kg以下で多様なセンサーを内蔵、もちろんファンレスで高性能カメラ付き。あるときはタッチディスプレイで操作し、またあるときは物理キーボードで操作する。もちろんOSはmacOS、FinderやTerminalでファイルシステムを自由に行き来できる、という夢のマシンだ。

キーボードが回転式でも着脱式でもやや既視感が否めないが、そこはAppleのこと、絶妙なアレンジでMacらしくしてくれるはず...などという妄想が実現すればいいのだけれど。まさか、現行機種と寸分違わないデザインにタッチ式ディスプレイを搭載してくる、ということはないだろうし。どんよりした空気が漂うこの世の中に、一服の清涼剤を処方してくださいな、Appleさん!

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