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ワークマンもコミュニケーションが大切!? 同社の「デキる男」に理由を聞く

2020年12月23日06時02分 / 提供:マイナビニュース

ここ数年、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで目覚ましい快進撃を続けているワークマン。その急成長の仕掛人として注目され、今年10月に初の著書『ワークマン式「しない経営」』(ダイヤモンド社)を発売したのが、専務取締役の土屋哲雄氏です。

そんな土屋氏に、ワークマンを率いるリーダーとして、また、大手商社マン歴30年以上の百戦錬磨の凄腕ビジネスパーソンとしての視点から、「若手ビジネスパーソンが仕事で大切にすべきこと」についてアドバイスをいただきました。

○コミュニケーション力はビジネスパーソンの土台

すべてのビジネスパーソンが持つべき基礎能力は「コミュニケーション力」だと土屋さん。ワークマンでも重視しており、入社1、2年目にみっちり叩き込まれるそうです。

「ワークマンでは、入社後2年間くらいは直営店の店長を任されます。それって、一般的にはゾッとすることですよね。なぜならノルマがあるから。それが、ウチにはありません。直営店の売り上げは誰も見ていないんです。

ノルマがあるとすれば、商品知識を身に付けているかとか、接客の仕方や言葉遣い、スタッフ間のやりとりなど、基礎的なコミュニケーション能力の向上に努めているかなど。そこを教育部が見ています。私たちの間では、そうした店舗はトレーニングストアと呼ばれています。まさに教育専門の場ということなんです。

ですから、ワークマンでは、コミュニケーションを目的とした社内行事は一切行っていません。2年間の教育配属とその後の仕事の現場でしっかりコミュニケーションをとっていますから、必要ないんですよ」。

ワークマンは「しない会社」としても有名です。残業も、ノルマも、期限もなく、頑張ることはしないどころか禁止。そんなユニークな価値観で事業展開しているにもかかわらず、10期連続最高益。その土台になっているのが、コミュニケーション力なのです。

「しない会社だからこそ、個々が自分を律しなきゃならない。そんな会社でみんなが一緒にやっていくためには、伝言ゲーム的なコミュニケーションではなく、一人ひとりが思いやりとか気配りみたいな人間的な魅力を持ち、より高い次元のコミュニケーションを図っていく必要があるんです」。

○コミュニケーション力を高めるには強みを持つ

コミュニケーション力というと、話し上手になることのように思ってしまいがちですが、そうではないと土屋さんは言います。

「コミュニケーション力の高め方はいろいろあると思います。私はワークマンに来て、全社員がデータを活用して経営に参加できる仕組み、『エクセル経営』を導入したのですが、それによって、口下手でも、数字やツールを使って表現したり、説得できたりする人が出てきています。コミュニケーション力っていうのは単なる技術じゃない。自分を発信できること、つまり、何か強みを持つことなんじゃないかと思いますね」。

強みを持つには、仕事に対するスタンスが大事だと土屋さん。

「受け身で仕事をしてはダメですね。自発的に仕事をしてほしい。たとえ会社に押し付けられたつまらない仕事でも、面白いことがないか探すんです。必ずどこかに自分の世界はあるはずですから」。

また、深掘りすることも重要だと言います。

「なんでも2,000時間勉強すればその道のプロになれます。1年の労働時間は1,800~2,000時間なので本気でやれば、2~3年後には誰でも本くらいかける。講演だってできるんですよ。

私もそれを知ってから、ある分野の本を棚買いして勉強したり、その道の権威の大学教授の研究室に押しかけて教えてもらったり、商社時代はいろいろやりました。それで自分の専門分野、語れるものを、ゼロから6つくらい作りましたよ。

強みを持つには、自分の個性や能力を生かせるものを見つけるか、生かせるものがなかったら時間をたくさん使えばいい。できるだけ絞って深掘りするのもポイントです。自分がトップになれるような分野、真ん中になれるようなものを見つけられるといいですね」。
○熱量ある人は面白い

作業服市場で圧倒的存在感を持つワークマンですが、新たな客層を狙い、アウトドア市場に参入すると言った瞬間に、社員の目が輝いたのだそうです。

「その瞬間に、仕事が仕事でなくなった、原動力が生まれたんですよね。データ分析に目覚めてエクセルでツールを作った人も、『これは仕事なのか遊びなのかよく分かりません』と言っていました。ライフの中にワークがある感じ、もちろん、けじめなく働いてはいけないですけれど、そんな、ワークインライフみたいな状態になれると、一番ハッピーなんじゃないかと思います」。

ガツガツではなく、冷静に熱くなる。本当のパワーはそうして蓄えられると土屋さん。

「ノルマに追われてやるのではなく、自発的に熱量を持ってやると一番力が付くんです。ジェネラリストみたいに満遍なくやる必要はまったくなくて、自分の強みだけで勝負すればいい。サーモグラフィーカメラに赤く写っちゃうような熱のある人は、話していても面白い。それも、コミュニケーション力ですよね」。

○取材協力:土屋哲雄

株式会社ワークマン専務取締役。1952年生まれ。東京大学経済学部卒。三井物産での30年以上の経験を経て、2012年にワークマンに入社。「エクセル経営」で社内改革を行い、アウトドアウェア市場に新規参入。新業態店「ワークマンプラス(WORKMAN Plus)」が大ヒットし、「マーケター・オブ・ザ・イヤー2019」大賞、会社として「2019年度ポーター賞」を受賞。2020年10月に、初の著書『ワークマン式「しない経営」 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』(ダイヤモンド社)を上梓。

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