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ドル/円11月の円相場は0.3%下落、ドルの下落基調も当面続くか

2020年12月03日08時00分 / 提供:マイナビニュース

外為どっとコム総合研究所の神田卓也氏が2020年11月の為替相場レビューと、今後注目の経済指標やイベントをもとにした今後の相場展望をお届けする。
○【ドル/円 11月の推移】

11月のドル/円相場は103.175~105.671円のレンジで推移し、月間の終値ベースで約0.3%下落(ドル安・円高)した。3日の米大統領選挙でバイデン氏が優勢との見方が広がるにつけドル安が進行。バイデン政権下での財政赤字拡大の思惑や、米連邦準備制度理事会(FRB)の超低金利政策が長期化するとの観測からドルに下落圧力がかかった。

6日には103.175円前後まで下落して約8カ月ぶり安値を更新。新型コロナウイルスワクチンが早期に実用化される見込みとなった事を受けて、9日にはリスク選好の円売りで105円台を回復したが、リスク選好のドル売り圧力も強く、18日には再び103円台へと押し戻された。その後も米11月PMIの好結果などでドルが買い戻される場面があったが上値の重さは拭えず、104.354円前後で11月の取引を終えた。
○【ドル/円 12月の見通し】

ドル/円の師走相場を占う上で最も重要なポイントはドル安の持続性だろう。米国の経常赤字が拡大基調にある点や、米連邦準備制度理事会(FRB)が超低金利政策を長期間維持すると確約している点などから、2020年はこれまでのところ年間を通じてドルが下落しており、ドル/円もその流れに沿って弱含んだ。そうした構造上のドル安要因は当面解消される見込みはなく、ドルの下落基調も当面続く可能性があろう。

ただ12月は例年、米企業のリパトリ(資金還流)などからドルが強含む傾向が見られる。バイデン米新政権の発足がやや不透明な事もあって今年のリパトリは抑制される可能性もあるが、それでも例月よりはドルニーズが強いものと推測される。

その他、海外投機筋からは年末の決算に向けてひとまずポジションを手仕舞う動きが出やすいと見られる。シカゴマーカンタイル取引所(CME)の通貨先物データからも投機筋のドル売りポジションが高水準にある事が示唆されており、きっかけ次第では利益確定のためのドル買い戻しが強まってもおかしくないだろう。12月のドル/円相場は先安観によるドル売りと、ドルを買い戻すタイミングを見計らう動きが交錯しやすく、神経質な相場展開となりそうだ。

○【12月の日・米注目イベント】

神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長。1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信(デイリーレポート『外為トゥデイ』など)を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。Twitterアカウント:@kandaTakuya この著者の記事一覧はこちら

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