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中央線「昭和グルメ」を巡る 第56回 70年以上の歴史を持つ老舗惣菜店の食堂「わしや ごはん処」(中野)

2020年12月01日16時58分 / 提供:マイナビニュース

いまなお昭和の雰囲気を残す中央線沿線の穴場スポットを、ご自身も中央線人間である作家・書評家の印南敦史さんがご紹介。喫茶店から食堂まで、沿線ならではの個性的なお店が続々と登場します。今回は、中野の食堂「わしや ごはん処」です。

○歴史ある"惣菜店"直営の食堂へ

生まれ育った荻窪には昔、戦後の闇市から発展した「新興マーケット」というマーケットがありました。いま「タウンセブン」というショッピングビルがあるところで、その青梅街道沿いのあたりにあったのが、「わしや」というお惣菜屋さん。

現在もタウンセブンの地下で営業を続けていますが、マーケットにあった時代から、我が家ではその店をよく利用しており、幼児だったころ、母や祖母が「わしやで買ってきた」などと話すのをよく聞いていたものです。

そんな馴染みの深いわしやの本店があるのは、3駅先の中野。北口のサンモール商店街の一角にあります(ちなみに西荻窪にも支店があります)。

で、その中野本店のすぐ裏、中野北口一番街商店街の一角に、わしや直営の「わしや ごはん処」という食堂があるのです。位置的には、駅から見える有名な立ち食いそば屋「田舎そば かさい」の裏側あたり。

お惣菜のほうのお店と違い、ごはん処が開店したのは10年数前だったような気がします。ですから、「昭和グルメ」とするのは無理があるかもしれません。けれど、わしや本体が昭和23年創業の老舗であることを考えると、あながち的外れでもないとも感じるのです。間違いなく、70数年の歴史を背負っているわけですからね。

意外と広い店内に足を踏み入れると、お店の方から「お好きな席へどうぞ。4人がけの席でも大丈夫ですよ」との声。いきなり座席指定をしてくる店も少なくないだけに、これは非常に好印象。

右側の厨房を横目に見ながら進み、いちばん奥の席に落ち着きました。2人席だったけれど、十分な広さがあります。

なお、11時半をちょっと過ぎたこの時点ではお客さんも少なかったのですが、お昼になったら次第に席が埋まっていきました。さすがは人気店ですね。

それにしてもメニューが豊富。なにしろランチタイムの定食メニューだけでも15種類もあるんですぜ。しかも、定食の味噌汁はすべて豚汁という太っ腹っぷり。

魅力的なものばかりなので迷いそうになりましたが、そんななかから「まぐろステーキ定食」をチョイス。なかなか見かけないメニューだと思いませんか?

とはいえ、まぐろステーキって地味じゃないですか。だからきっと、「三陸産カキフライ定食」とか「特製生姜焼き定食」あたりを頼む人が多いんだろうなー。

などと考えていたら、少しして入ってきたお父さんの口から「まぐろステーキ」、次いで訪れたサラリーマン風の人も「まぐろステーキ」。

意外とみんな、まぐろステーキが好きなんですね。なんなら中野で流行ってんの? (そんなことはないだろう)

さてさて、ほどなく登場したまぐろステーキ定食は、肉厚のまぐろステーキ2枚の上にピーマンやきのこのソテーが乗り、ポテトサラダにキャベツの千切りがついております。そして切り干し大根と漬物、ごはんに豚汁という構成で、なかなかのボリューム。

まぐろステーキには下味がしっかりついており、でもただ塩辛いだけではなく、きちんとバランスがとれています。野菜のソテーと一緒に食べれば、さらに味わいが豊かになる印象。

豚汁も申し分なかったし、これは当たりですね。

ちなみに店内のBGMは有線で、70~80年代の歌謡曲やニューミュージックが流れています。そんなところは昭和ですねえ。

ただ、季節外れのTUBE「シーズン・イン・ザ・サン」がかかったのはご愛敬だとしても、カルメン・マキの「時には母のない子のように」を聞きながらまぐろステーキをかじっていたら、ちょっとだけ寂しい気分にもなったかな。

ともあれ仕事はていねいでおいしく、ボリュームも満点。ってなわけで、充分に満足できた中野ランチだったのでした。

●わしや ごはん処
住所:東京都中野区中野5-63-5 1F
営業時間:11:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:日曜

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