2020年11月12日19時21分 / 提供:マイナビニュース
2020年下半期、半導体業界では米国を中心に大型M&Aが相次いでいる。Analog Devices(ADI)によるMaxim Integratedの買収額が210億ドル、NVIDIAによるArm買収が400億ドル、AMDによるXilinx買収が350億ドル、そしてIntelのNAND事業のSK Hynixへの売却が90億ドルと、わずか数カ月間で大型M&Aの発表が相次ぎ、買収額の総額は1000億ドルを超え、これらすべてが各国の規制当局に承認されれば、その買収総額は過去最高を更新する状況となってきた。
これらのM&Aにより、シナジー効果が発揮されることで、米国勢の設計力はますます強化され、さらに高度で差異化された多様な先端半導体製品が米国半導体企業で設計されるようになり、世界の半導体ビジネスを主導するとともに革新を起こすことが期待される。IntelのNAND事業売却は他のM&Aとは異質だが、選択と集中戦略で本業のCPU開発に人材と資金を投入し注力するいう意味では設計力の強化につながるだろう。
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