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鈴木おさむ、ラジオ界の今後「未来が明るいはず」と語る理由

2020年11月11日12時00分 / 提供:マイナビニュース

●お笑い芸人のラジオは「僕と距離が近いので…」
ラジオ業界に関わる様々な人を掘り下げる連載「ラジオの現場から」。記念すべき1人目に登場するのは放送作家の鈴木おさむ氏だ。彼のラジオにおける作家活動を振り返るうえで、木村拓哉は欠くことのできない存在である。今回は出会った時の印象やパーソナリティとしての魅力、さらには鈴木が考える今後のラジオ界についてざっくばらんに語っていただいた。
○■木村拓哉の魅力は「ラジオで嘘をつかない」

――TOKYO FMとの関わりは、95年に始まった木村拓哉さんの『What's UP SMAP!』を担当される時から始まりますが、衝撃的なのは、最初に木村さんとお会いした時に「『夢がMORI MORI』が嫌いだ」と伝えたそうですね。

僕は『夢がMORI MORI』が大嫌いで。なぜなら、その前にやっていた『夢で逢えたら』が大好きだったんです。そのあとの番組で「夢」が付いてるから、さぞや面白いんだろうなと思ったら、自分のイメージと違って、「なんだよ、これは」みたいに思ってて(笑)。で、木村君に会った時に「『夢MORI』が嫌いなんですよ」って。たぶん最初に交わした会話の10ターン以内には言ったんですよ(笑)。たぶん当時木村君は同世代の作家とは仕事したことなかったはずだから、すぐに意気投合できたんだと思います。

――最初の印象はどんな感じでしたか?

木村君と会う前に、光GENJIのイベントの仕事をしてたんですけど、まさにジャニーズという印象だったんですね。そのイメージがあったんですけど、木村君は真逆で。ニュートラルという感じだったので、すごくびっくりしました。

――「男に聴かせるラジオ」にしたいというコンセプトを考えていたそうですね。

それは本人も言ってましたね。番組の中でコントっぽいこともやったりして。のちの『SMAP×SMAP』に繋がる部分もありました。

――ラジオパーソナリティとしての木村さんはどんなところに魅力があると思いますか?

ラジオで嘘をつかないというか。真摯に取り組むし、その姿勢は素晴らしいと思いますよ。今は『Flow(supported by GYAO!)』をリスナーとして聴きますけど、嘘がないというか。手を抜かないし、本気なんですよね。
○■中居正広は「ラジオの使い方が上手いなと思う」

――元SMAPの他のメンバーを、ラジオ的な喋り手として見るとどうでしょう?

(稲垣)吾郎ちゃんの『THE TRAD』はめっちゃ聴きやすいです。あの世代というのもありますけど、言葉が1個ずつ丁寧で、伝わってきますよね。中居(正広)君はラジオというチャンネルを自分で持ってますよね。ラジオと他とで発信することをちゃんと分けているし、使い方が上手いなと思います。

(香取)慎吾君は天才なんで、「それは上手いでしょう!」という感じ。(草なぎ)剛君と一緒に『ShinTsuyo POWER SPLASH』をやっているじゃないですか。あの2人の距離感でやっているのがまたいいですよね。剛君も1回『ANN』をやったんですけど、その時もめちゃくちゃよかったです。彼らは1人でやってないですけど、やったらめちゃくちゃいいと思いますよ。

――今、構成としてかかわっているラジオはあるんでしょうか?

今はないですね。
○■リスナーとして聴くTOKYO FM

――リスナーとして聴いている番組は?

TOKYO FMはよく聴いてますね。『Skyrocket Company』を一番聴くかな? マンボウやしろくんは高校の後輩ですけど、彼のラジオは聴きやすいですよね。楽しいラジオが好きです。山下達郎さんの『サンデー・ソングブック』も毎週聴いています。本当に至極の音楽を届けてくれるので仕事のBGMとしてもいいんですよ。ほかには桑田佳祐さんの『やさしい夜遊び』。『あ、安部礼司』も僕ら世代の曲がかかってくるんで、聴いちゃいますね。

最近好きなのはリリー・フランキーさんの『スナック ラジオ』。どうしようもないですね、あのラジオ(笑)。すごくいいです。シモネタばっかり言って本当に昔から変わってないですけど、あれを16時から放送しているというのもいいです。不定期ですけど、村上春樹さんの『村上RADIO』もいいです。かかっている音楽は素晴らしいし、村上さんのしゃべりが全部情報なんですよ。本当にエッセイみたいなラジオで。この番組は“レベチ”ですね。面白いです。

――芸人さんのラジオはどうですか?

芸人さんのラジオって僕と距離が近いので聴けないんですよね。この前、放送した東野幸治さんの『ANN』は聴きましたけど。東野さんぐらいまでいくと大丈夫なんですけど、もっとラジオって他人事で聴きたいんで。身近な人だと仕事になっちゃうというか、聴いてて苦しいというのがあるんです。

――鈴木さんは今後のラジオ界はどうなっていくと思いますか?

テレビが今迎えているピンチってあるじゃないですか。でも、ラジオ界はいち早くradikoを作ったし、やりようはあるんじゃないかなって。ラジオをやりたい人もいっぱいいますしね。あとは曲が使えるのって大きいと思うんですよ。個人の音声メディアだと音楽は使えないじゃないですか。僕は音楽を聴くためにラジオを聴いているところが半分あるし、だから、未来が明るいはずです。

ただ、radikoはまだ意外とみんな知らないんですよね。こんなに便利なものはないのになっていつも思うんです。ラジオって不意な曲が流れるので、それがとても楽だったりして。そういう意味で言うと、マネタイズのやり方がもっといろいろ出てきて、radikoがあってもっと聴きやすいということが伝われば、未来は明るいと思っています。

●放送作家を目指すなら「好きなことをやるのがいい」
――かつての鈴木さんのように、将来、ラジオの放送作家やスタッフになりたいというリスナーは多いですが、助言するとしたらどんな言葉をかけますか? とにかくラジオだけをやりたいという気持ちはよくわかる反面、今はもっと広く放送作家という仕事を捉えたほうがいいという考え方もあります。

好きなことをやるのがいいと思います。YouTubeが好きだったらYouTubeをやればいいし、ラジオが好きだったらラジオをやればいいという。好きじゃないと続かないと思いますね。僕はラジオが好きだったので、先輩が厳しかろうが、お金がもらえなかろうが続けられました。自分の作ったものが人によって読まれるという興奮も感動もあったし。

――後々広げていくのはあるとしても、最初は好きなところから入ったほうがいいと。

そうですね。ただ、好きなところから入ってそこに立つのはいいんですけど、自分が思っている1000倍ぐらい努力しないと、意外とチャンスは掴めない気がします。
○■福田卓也との出会いを回顧「最初の頃は暗かったし…」

――鈴木さんはニッポン放送で『THE 放送サッカーズ』のパーソナリティをやられていましたが、番組内の企画から作家になった福田卓也さんが今は『ANN』を中心に活躍されています。

今はすごい売れているんですよね? 最初の頃は暗かったし、入ってきた時には「高須さんのほうが好き」だとか言いやがって(笑)。しばらくラジオの番組で作家につけたあとに、テレビでも2回ぐらいチャンスをあげたんです。でも、当時は番組の会議で全然しゃべれなくて、そのあとくらいに僕とも離れているんです。ただ、僕も前田(昌平。放送作家)さんに番組を2つしか紹介してもらってないですから。

僕が最初にニッポン放送を紹介して、そのツテから始まって、彼が仕事を増やして生き残っていったことはよかったなと思いますね。僕は感謝してほしいなんて思わないです。今だったら、テレビの会議でのことも後悔しているだろうし、それがあるから、自分でなんとかしなきゃと思っているんじゃないでしょうか。佐久間宣行さんともやっているみたいですね。番組を聴いてたら、僕の話もしてましたし。

――今でも鈴木さんに「作家になりたい」と言ってくる人はいますか?

います。結構DMも来るし。基本的には断ってます。断ってて、それでも半年間毎日来たらなんとかしようと思ってて、それで弟子にした人間はいますよ。

――今後、鈴木さんご自身はラジオとどう関わっていきたいですか?

『JUMP UP MELODIES TOP 20』のようにいろんなことを知れるのは面白いなと思っています。それ以外だと、1回特番でやしろくんと一緒に番組をやった時がすごく面白かったんですよね。彼といると、僕がボケになるんです。向こうがずっとツッコむんで。なんかそういうずっとボケる面倒臭いオジサンみたいのはいいなと思いました(笑)。ああいうオジサンのやりとりみたいのは年齢的にもいいなと単純に感じました。

ラジオだからタレントが油断してしゃべっていることっていっぱいあるんですよ。みんなもっとそれに気付けばいいのにって思います。そういうことには期待しますね。本音をしゃべってなさそうな人がラジオでしゃべったら本当は面白いですから。

佐久間さんみたいな人のラジオがもっとあったらいいかもしれないですね。たぶん音楽界にもいるはずだし、映画界にもいるはずだし、そういうものが向いている人っているじゃないですか。そういう人たちの発信の場になるのもいいかもしれません。本当に小川さんが言っていた時代になってきているんでしょうね。佐久間さんはとても丁寧に番組をやられているので、頭が下がります。

――素朴な疑問なんですが、ラジオでしゃべるのは楽しいですか?

楽しいですよ。いろんなことが知れますし、そういう場をもらって本当に感謝しています。ラジオの作家もまたやってみたいですけどね。

――仮にどんな人とでもやっていいと言われたら、一緒にやりたい方はいますか?

素人さんです。一般の人の台本を全部僕が書いて、超面白くするっていう(笑)。

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