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「Parallels Desktop 16 for Mac」発売 - 基幹構造を一新してmacOS Big Surもサポート!

2020年08月11日16時01分 / 提供:マイナビニュース

コーレルは、傘下の米Parallels社が、Mac上でWindowsなどを動作させる仮想マシン(VM)環境「Parallels Desktop 16 for Mac」を8月21日に販売開始することを発表した。今秋登場予定の最新OS「macOS Big Sur」(バージョン11)にも対応しているほか、性能や互換性がさらに向上している。

○Big Surの高いセキュリティとパフォーマンスに対応

Parallels DesktopはMac用の仮想マシンとしてトップシェアを占める製品だ。新型コロナウイルスの流行後、店頭販売は苦戦しているものの、特にPro版やビジネスエディションといったサブスクリプション版の販売が伸びており、前年を上回る販売実績をあげていると言う。

そんな好調なParallels Desktopだが、6月に開催されたWWDC2020では、基調講演の中でApple Silicon対応版の開発について触れられるなど、Appleと緊密な関係をもって開発が進められている。今回販売される最新のバージョン16も、そういったAppleとの良好な関係が窺えるものとなっている。

これまでRetina対応(バージョン8)、Metal対応(バージョン15)など、Appleが提供する機能に対応してきたParallels Desktopだが、バージョン16でもmacOS側の変更に対応し、大きな構造上の変化がもたらされた(正式対応はBig Surのリリース後)。現在のmacOS Catalinaでも、サードパーティ製のカーネル機能拡張(.kext)はインストール時などに警告が表示されるようになっているが、Big SurではデフォルトでApple以外のカーネル機能拡張がロードされなくなる。Parallels Desktopでは仮想化のためのプログラム「ハイパーバイザー」がまさにこのカーネル機能拡張として提供されていたが、これが利用できなくなってしまうわけだ。

幸い、Big SurではApple自身がParalleslなどの仮想環境アプリ向けに、ハイパーバイザー機能拡張を提供するため、Parallels Desktop 16 for Macでも、この機能拡張を利用するように変更が加えられた。

これにより、ホストOSとゲストOSが共にBig Surである場合、VMでも3D機能が使えるようになる。具体的にはゲストOS側の「マップ」アプリのフライオーバー機能などで、GPUを使ってスムーズな動きが得られるようになる。ほかにも3D関連のアプリなどで動作が改善するはずだ。なお、Catalina以前のmacOS上でParallelsを動作させる場合は、Parallels製のハイパーバイザーが適用される。

多くの人でメインの用途となるであろうWindows対応についても、さらに機能が向上している。最新のバージョン16では、Windows VMでOpenGL 3.2に対応。これまで業務用の3Dアプリなど、OpenGL 3.2を必須とするアプリはインストールできなかったり、動作しないといったことがあったが、こうしたアプリも利用できるようになった。

また、VM上のWindowsでプリンタードライバーをインストールしなくても、Mac側で設定したプリンターをそのまま利用できるようになった。両面印刷などのプリンター特定の機能も概ね使えるようになっている。

このほか、これまでもVMを終了後、Windowsの一時領域を開放(Reclaim)する機能はあったが、ユーザーが手動で行う必要があった。バージョン16ではチェックボックスにチェックを入れるだけで、毎回自動的に一時領域を開放してくれるので、ディスクスペースの節約につながる。

パフォーマンスについては、起動時間が最大2倍、DirectXのパフォーマンスが20%、サスペンドからのレジューム速度が20%、スナップショットへの復旧で30%、Linuxを仮想マシン上で使用している際に「git status」コマンドが75%、それぞれ高速化するなど、大幅な速度向上が得られるという。

細かなところでは、Mac側の「おやすみモード」とVM上のWindows 10の「集中モード」が連動するようになっているほか、Macのトラックパッドでのズーム/回転ジェスチャーがWindows 10にも適用されるようになった。また、Pro EditionおよびBusiness Editionのネットワーク設定で、カスタムネットワーク設定に名前をつけることができるようになり、作業効率が向上した。なお、このネットワーク調整機能はParallels製のカーネル機能拡張を利用しているため、Big Sur上では利用できない。また、macOS上では「パッケージ」(ディレクトリ構造を単一のファイルのように見せる技術)として扱われているVMファイルを単一ファイルに書き出す「転送を準備」機能が用意され、検証では11GBのVMが3GB程度まで圧縮されるなど、大きな効果があるという。

Parallels Desktop 16 for Macの動作環境は、Core 2 Duo以上のインテルプロセッサーと4GBのメモリを搭載し、macOS High Sierra 10.13.6以上が動作するMac。ベストパフォーマンスを得るにはCore i5以上のプロセッサーと16GB以上のメモリ、macOS Big Sur(正式リリース後)が推奨される。

販売形態は永続ライセンスとサブスクリプションライセンス(1年)に分かれており、通常店舗用パッケージと、Apple直営店専用パッケージが用意されるほか、Parallelsオンラインストアからのダウンロード販売も行われる(Business Editionの価格は各販売会社に問い合わせ)。

学生向けパッケージは、従来の生協版、Apple直営店用のStudent Editionに加え、インターナショナルで提供されている「アカデミック版」が追加された。コンバージョンから永続版がなくなり、すべてサブスクリプション版になっている。

Parallel Desktop 16 for Mac 通常版(永続ライセンス版 価格は税込み、以下同)
家電量販店・Eコマースサイト他 10,000円
パラレルス オンラインストア(ESD) 9,818円
乗り換えアップグレード版(2,000本限定)
家電量販店・Eコマースサイト他 8,000円
旧バージョンからのアップグレード
パラレルス オンラインストア 5,204円
Parallels Desktop 16 for Mac 通常版(サブスクリプション版)
Apple直営店 9,680円/年
パラレルス オンラインストア 8,345円/年
生協版 4,800円/年
アカデミック版 4,400円/年
Student Edition(Apple直営店) 5,478円/年
Parallels Desktop 16 for Mac Pro Edition(サブスクリプション版)
店頭パッケージ 10,000円/年
Apple直営店 10,780円
パラレルス オンラインストア 9,818円/年
全ての旧バージョンからのアップグレード
パラレルス オンラインストア 5,204円
全ての旧バージョンからPro Editionのアップグレード
パラレルス オンラインストア 5,204円/年(1回限りの申し込みが可能)

なおParallels Desktopは、Parallelsのウェブサイトで配布されている「Parallels Desktopトライアル」から、フル機能を14日間、無償トライアルとして利用できる。このとき、Windows 10のトライアル版も併用することで、無償でWindowsの動作を確認できる。Mac上でWindowsアプリを動かしたいが、動作速度などに不安がある人は、事前にトライアル版を利用してみるといいだろう。

○仮想環境以外の便利ツールもアップデート

ParallelsはVMのほか、各OS向けに便利に利用できるユーティリティ集「Parallels Tools」と、リモートアクセスアプリ「Parallels Access」も販売しており、それぞれ単独アプリとして利用できるほか、Parallels Desktopユーザーには利用権が付与される。

ユーティリティ集の「Parallels Tools」は、初期リリース時に20個程度のツールが用意されていたが、最新のバージョン4ではMac版では40個あまりのツールが揃うまでに成長した。Macに加え、Windows、Linux用が用意されている。ウェブ上の動画のダウンロード、動画からGIFアニメーションの作成、履歴機能を持つクリップボードなど、単機能に絞った便利なツールが用意されている。最新バージョンでは度量衡の変換ツールや、一定時間作業すると休憩を促すツールなどが追加されている。

Parallels Desktopの永続ライセンスユーザーには3カ月ぶんのライセンスが提供されるほか、サブスクリプション版ユーザーには1年分のライセンス(2,299円相当)が含まれる。

リモートアクセスアプリの「Parallels Access」は、iOS、Android、ウェブブラウザ(HTML5.0対応)からリモートでMacにアクセスして操作できるようにするソフト。最新版ではメールでParallels Accessをダウンロードするためのリンクを送信できるようになった。友人や家族などをサポートするときのために、インストールしてもらってからリモートで操作して問題を解決するといった使い方がやりやすくなる。

Parallels Desktopの永続ライセンスユーザーには3カ月ぶんのライセンスが提供されるほか、サブスクリプション版ユーザーには1年分のライセンス(2,000円相当)が含まれる。

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