本連載の第49回では「新型コロナウイルスによって時計の針が一気に進む」と題し、今回の危機を通じてワークロケーションとコラボレーションが分散化するという予測をお伝えしました。本稿ではそれを踏まえて組織として備えるべきことについてお話します。
前回はこの度の危機を通じて働く環境が大きく変わるのではないかとお伝えしました。この変化のキーワードは「分散化」で、新型コロナウイルスの脅威が去った後でも社会に浸透したテレワークによって働く場所がオフィスから自宅、コワーキングスペース、カフェなどさまざまなロケーションになり、さらに人口密度の高い大都市から地方へと広がるという2つの分散化が進むと考えられます。