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あなたの想いはなぜ伝わらない? 必ず伝わるコミュニケーション能力を手に入れる方法/(株)圓窓代表取締役・澤円(さわまどか)

2020年05月17日12時30分 / 提供:マイナビニュース

いつの時代も「最近の若者は……」というふうに、上の世代から苦言を呈される若い世代。いまの若いビジネスパーソンに対しては、幼いときからメールやチャットツールを使うことがあたりまえだったために、逆に「会社の電話に出ることができない」というふうに対面でのコミュニケーション能力が不足しているともいわれます。

でも、その指摘を真っ向から否定するのは、「プレゼンのスペシャリスト」としても知られる株式会社圓窓代表取締役・澤円さん。その真意を教えてもらいます。
○「若い世代はコミュニケーション能力が低い」は嘘

いまの若い人たちはコミュニケーション能力が低い――。よく見聞きする言葉ですよね。では、そう指摘している年上の世代はコミュニケーション能力に秀でているのでしょうか? わたしはそうは思いません。

50代や60代の多くの人は、話が長過ぎるか下品か、なにをいっているかわからないか。「この人は本当に話がうまいな」「この人の話はもっと聞いてみたいな」とわたしが思える人は、大袈裟でなく、1万人にひとりかふたりといったところです。

それだけ本当の意味でコミュニケーション能力が高い人の絶対数は少なく、それに関しては世代によるちがいはないのです。

だいたい、なにをもっていまの若い世代のコミュニケーション能力が低いといわれているかというと、「電話が苦手」といったことですよね。そんな前時代的で業務効率の低い道具を使うことが苦手というだけで、「コミュニケーション能力が低い」と定義すること自体が間違っていませんか?

なぜなら、若い人たちは、いまの仕事で欠かせないメールやチャットツールは抜群に使いこなせているわけです。その時点で、いま求められているコミュニケーション能力は高いともいえるはずです。
○自分のまわりのよきモデルと反面教師を分析する

もちろん、コミュニケーションツールのちがいとは関係なく、伝える相手とのあいだに認識のちがいが出てくると、仕事上での大きなミスや損失を招くということにもつながります。そう考えると、コミュニケーションにおいては注意が必要です。

コミュニケーションにおける絶対にNGのこととしてお伝えしたいのは、「相手に恥をかかせる」ことです。どんな人であれ、「恥をかかされた……」と思った時点で、そのあとの言葉に対してすべてシャットアウトして、耳を貸さなくなってしまうからです。

そして、相手に恥をかかせないということは、イコールで「信頼関係」を築いていくということでもある。コミュニケーション能力を上げることというと、さまざまなテクニックに走ることを考えがちですが、わたしはなによりもコミュニケーションする相手との信頼関係こそが大切だと考えます。

では、どうすれば相手と信頼関係を築く力を身につけられるのでしょうか。その方法は、よきモデルを発見することに尽きます。

仕事上でのつき合いかプライベートでのつき合いかを問わず、みなさんのまわりには自分が信頼している人が何人かはいるはずです。その人たちを分析すればいい。

その人と話すときに、「どうしてわたしはこの人と話していると快適に感じるのか」「どうしてこの人と話したいと思うのか」というふうに観察をして分析するのです。逆もまたしかり。みなさんのまわりに「どうも信頼できない」という人がいれば、同じように観察して分析してみましょう。

そういう意味では、いまこそ最適な時代ともいえます。在宅ワークによって、「ZOOM」などウェブ会議ツールを使うことも増えているでしょう。対面のミーティングなら録画することはなかなかないでしょうけれど、ZOOMならむしろ録画することがふつうです。何度も繰り返し見ることができる録画データは、コミュニケーション能力向上のための最適な教材になってくれます。

○コミュニケーション能力を劇的に高める「1日5ツイート」

もうひとつわたしからすすめるのは、「Twitterで1日5ツイート」するというもの。「なんだ、簡単そうじゃないか」と思った人もいるかもしれませんが、実際にやってみるとこれがなかなか難しい。やろうとしてもだいたいすぐにネタ切れになって、「お昼にラーメンを食べた」なんてありきたりのものになってしまいがちです。

でも、それではコミュニケーション能力の向上にはなかなかつながりません。食べ物についてツイートすることが悪いわけではありませんが、そういうときにも必ず自分なりのストーリーをつけるようにしましょう。

そう考えるようにすると、とにかく自分のアンテナが鋭敏になってつねに情報収集をするようになります。かつ、最大文字数が140文字と限られているため、自分が集めた情報のピースを寄せ集めながらも無駄を削ぎ落とし、「言葉を編む」という作業をすることになる。これが、必要なことを端的に表現するというコミュニケーションにおいて非常に重要な力を育むことにつながるのです。

でも、なかにはネタ切れする以前から「なにについてツイートしていいかわからない」という人もいるかもしれませんね。そういう人は、とにかくなにかに興味を持ちましょう。その興味から発信するのです。それなら苦になりませんよね。

仕事熱心であるばかりにプライベートでは無趣味だという人なら、自分のキャリア自体を興味の対象にしてもいいでしょう。将来のキャリア像を徹底的に具体的に描き、そのイメージから出てくるピースに関するツイートをするのです。

たとえば、まだ抽象的かもしれませんが、例として「グローバルに活躍できるビジネスタレントになりたい」と考えたとします。グローバルに活躍するのですから、当然ながら「英語を話す」というピースが出てきます。だったら、5つのツイートのうちひとつは英語でツイートするというふうに決めるというのもひとつの手です。

この方法なら、コミュニケーション能力を高めながら自身の理想像にも近づけるということにもなるはずです。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/榎本壯三

澤円 さわまどか 1969年、千葉県に生まれる。立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT子会社を経て、1997年に現在も勤務する大手外資系企業に入社する。情報共有系コンサルタント、マネージャー、クラウドプラットフォーム営業における本部長などを歴任し、現在は業務執行役員。年間280回以上のプレゼンをこなす、プレゼンのスペシャリストとして知られる。その他、ビズリーチ(マネージャー育成支援・新入社員研修)、サーキュレーション(エンジニアマネジメント支援)、FiNC(セキュリティアドバイザー)、btrax(プレゼンテーション研修)、琉球大学(客員教授:経営情報論)なども兼務する。主な著書に『外資系エリートのシンプルな伝え方』(KADOKAWA)、『マイクロソフト伝説マネジャーの世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)、『あたりまえを疑え。〜自己実現できる働き方のヒント〜』(セブン&アイ出版)がある。
『未来を創るプレゼン 最高の「表現力」と「伝え方」』(2020年:プレジデント社
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