旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

NHK、テレワークドラマへの思いと制作裏話 俳優陣もマルチなスタッフに

2020年05月02日09時00分 / 提供:マイナビニュース

コロナ禍の今…「人の心を温めるものを」
新型コロナウイルスの影響により、多くのドラマ収録が見合わせとなっている中、NHKは打ち合わせやリハーサル、本番収録も、直接会わずに行う“テレワークドラマ”『今だから、新作ドラマ作ってみました』(総合テレビ)を制作。5月4日より3作品放送される。このたび、編成局編成センター副部長の岡本幸江氏がリモートで取材に応じ、本作への思いや制作の裏側を語った。

以前はドラマ部に所属し、連続テレビ小説『ごちそうさん』や大河ドラマ『おんな城主 直虎』の制作統括を務めていた岡本氏。「新型コロナの影響で新たな番組を作り続けることが難しくなっている。ドラマも新たな収録が止まってしまいましたが、何か人の心に届くもの、温めるものも必要なのではないか。こういう状況の中でも物語を新たにお届けできないかと考えました」と企画を立ち上げた思いを明かした。

また、「先が見えず不安な気持ちになるときに、ちょっとでもいろんなことを忘れて笑ったりすることが…私自身の人生を振り返ってもそうやって物語に支えられてきた気がするので、視聴者の方にエンタメでもって何かお役に立てれば」と述べ、「見た後にほっとする、軽い気持ちになる、力が湧くとか、人に寄り添う温かみのあるものにしたいという志は3本とも通っている」と語った。

放送するのは3作品。第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」(5月4日23:40~24:10)は、作:矢島弘一、出演:満島真之介、前田亜季、第2夜「さよならMyWay!!!」(5月5日23:15~23:45)は、作:池谷雅夫、出演:小日向文世、竹下景子。そして第3夜『転・コウ・生』(5月8日23:40~24:10)は、作:森下佳子、出演:柴咲コウ、ムロツヨシ、高橋一生と、『直虎』の脚本家とキャストが再集結する。

企画が動き出したのは4月上旬。社内で内諾を得てから、脚本家と打ち合わせし、キャストへのオファーを行い、2週間後には撮影が始まるという、急ピッチで進んだ。時代設定は3本とも、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められている今。「そのことが物語に影響しているかどうかは、物語によって多少濃淡はありますが、舞台設定は現在」とのことだ。

○■試行錯誤の撮影…俳優たちも全面協力「助けられた」

撮影機材はNHKが用意し、キャストそれぞれの場所で自らカメラをセッティングして撮影。衣装とメイクはキャストの自前で行われた。

岡本氏は「技術的には混乱だらけ。カメラアングルも自由自在にいくわけではないですし。俳優たちとオンラインでコミュニケーションをとりながら撮影しましたが、回線が混雑して声が途切れ途切れになってしまったり、こんなところでトラブルになるかということもありました。まったくの手探り。日々試行錯誤でした」と明かす。

そんな手探りの中、スタッフ・キャストのチームワークは抜群だったようだ。「俳優とはモニター上で緊密に連絡をとって正直にお互いぶつけあって、できることをお互いに探っていった。真摯に向かい合ってコミュニケーションをとっていたなと、不思議な熱さのある撮影でした」と振り返る。

「そういうカットだったらこっちのほうがいいのでは」など、カメラワークについて俳優たちから提案もあったそうで、「マルチなスタッフとして俳優部に助けられた」と感謝。「衣装も、普通はこちらからご提案するんですけど、自前でお願いしている。『そういう設定ならこういうのはどうですか?』と提案してくださったり」と明かし、「この御恩はお返しせねばと思っているところです」と頭が上がらない様子だ。

●見どころは“貢献度120%”俳優たちの熱演

キャストにオファーした際の反応は、「『シンプルに面白いからやりたい』と言ってくださった方。『こういう時期だから何か自分もできないかと思っていた』と言ってくださった方が多かった」とのこと。撮影後は「自分で撮影して、自分でカメラアングルを決めて動き回って、へとへとになって本当に大変だった」という声もあったそう。岡本氏は「30分ほぼ2人芝居、3人芝居なので、台詞量の多さ。ほぼ2人舞台みたい感じなのでご苦労かけた」と話す。

見どころは、そんな俳優たちの熱演だという。「登場人物が少ない。舞台設定が変わるわけでもなく、みんな家にいる状況の中、本当に俳優さんのお芝居そのものに支えられている。ものすごい熱のこもったお芝居をしてださっていて、俳優たちの熱い思いに支えられている。熱演はぜひご覧いただきたい」と力を込め、「猫ちゃんも熱演していますので、そこもお楽しみにご覧いただければ」と加えた。

俳優たちの貢献度は「120%」。「『やりましょう』と言ってくださらなかったら絶対成立していない企画なので。声をかけたものの我々も手探りしながら、準備万端でお声がけしたわけではなく、『こういうことやりたいんだ、トライしていきたいんだ』という思いに応えていただいた。どうなるかもわからないものに飛び込んできてくださった。そういう意味では120%というか、本当に感謝感謝です」と語った。

○■新たな挑戦で発見も「すごい可能性を感じている」

そして、「これで終わりではなくちょっとずつ発展させて、こういう事態にも対応できるし、これを手がかりに新たな表現を探し求めていくという試みが継続していくといいなと思っています」と岡本氏。「状況がどうなっていくかわからないので、どういった発展になるのかは今後の議論になりますが、ノウハウをためて、新たな作品をまたお届けしたいと思っていますし、いろんな提案が次々と寄せられているという状況です」と意欲を見せる。

コロナ禍の今だからこその制作方法だが、今後につながる発見もあったという。「私も演出も俳優も一度も会わないまま収録しましたが、どこでも打ち合わせができるというのは非常に便利だと思いました。編集や音入れの作業もそれぞれの担当者が自分のパソコンで行い、どこにいる人にでもお願いできたり、どこにいても作業ができるというのは、いろいろ応用できるのではないか。海外にいる方と打ち合わせや収録もできるのではないかなと、そういう意味ではすごい可能性を感じています」と語った。

最後に「なかなか通常の撮影が厳しい中でスタッフ、キャスト、知恵と工夫を重ねてなんとか新たな作品を作りましたので、ぜひゴールデンウィークの夜間に観てもらって、ほっとして、ほっこりして、ちょっと気持ちが楽になる時間をもっていただければなと願っております」と視聴者にメッセージを送った。

(C)NHK

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連してるっぽい地図

あなたにおすすめの記事

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

マピオンニュース ページ上部へ戻る