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コスパ抜群のユニバーサルイヤホン、軽量9g USB DAC - ポタフェスで注目したあれこれ

2019年12月23日20時30分 / 提供:マイナビニュース

2019年12月14日/15日に東京秋葉原で開催された、イヤホン&ヘッドホンやオーディオ機器の体験イベント「ポタフェス2019 冬」。IT/AVコラムニストの海上忍氏が、新たなBluetoothオーディオコーデック「aptX Adaptive」のデモを行っていたクアルコムブースや、コストパフォーマンスに優れたユニバーサルイヤホン、高音質ストリーミング配信向きの小型USB DACなど、会場で見かけた“気になるポータブルオーディオ製品”をピックアップして紹介します。

○クアルコムブースで低遅延な「aptX Adaptive」を体感

クアルコムが2018年に発表したビットレート変動型のBluetoothオーディオコーデック「aptX Adaptive」。2019年の秋冬からいよいよ対応製品が登場し始め、クアルコムブースではaptX Adaptive対応のヘッドホン・イヤホンが展示されていました。

aptX Adaptiveの売りのひとつ「低遅延」を体験できるデモコーナーでは、日系企業のシーイヤーが開発した小型ワイヤレススピーカー「pavé2」のプロトタイプ機が使われていました。

pavé2と、aptX Adaptiveに対応したスマートフォン「SHARP AQUOS R3」を1台ずつ組み合わせたものが2セット用意され、片方はSBC、もう片方はaptX Adaptiveで接続。AQUOS R3ではキーボードアプリが動いており、SBCで接続した組み合わせではアプリ画面の鍵盤を叩くと明らかにモタつきや引っかかりがあるのに対し、aptX Adaptiveで接続した方では音が出るまでの間隔(遅延)はほとんど気になりませんでした。聞けば、キーを叩いてからの遅延は、SBC接続時が300ミリ秒前後、aptX Adaptiveは60ミリ前後とのこと。aptX Adaptiveの遅延の少なさが分かりやすいデモでした。

pavé2は、前段にBluetooth SoCの「QCC5125」、後段にフルデジタルアンプDDFAの最新チップ「CSRA6640」を採用し、対向配置した50mm径フルレンジユニット2基を15W×2chで駆動するという、小粒ながらハイパワーなワイヤレススピーカー。96k/24bit対応のUSB DAC機能も備えるという充実ぶりです。気になる発売時期と価格は「2020年の夏より前で2万円台」(シーイヤー社長・村山好孝氏)だそうです。

クアルコムのブースでは他にも、同社が提供するソフトウェア開発プラットフォーム「GAIA」の事例として、NAIN(ネイン)のワイヤレスイヤホンが展示されていました。

開発中の完全ワイヤレスイヤホン「Yv」は、各種センサーを内蔵することで頭部の動きに反応、「首を縦や横に振るなどのジェスチャーもアプリで識別できる」(NAIN社長・山本健太郎氏)のだそう。NAINはパイオニアとの資本業務提携を発表していますから、今後は車載インフォテイメントシステムのヒアラブルデバイスとして活用されるのかもしれません。

○あのカスタムIEMメーカーからコスパ抜群イヤホン登場

カスタムIEM(イヤホン)メーカーが、耳型採取が不要なユニバーサルモデルを出す例は少なくありませんが、個人的には課題が多いような気がします。量産できていても安くはないし、デザインもカスタムモデルそのままの無骨さで「もう少しこなれた製品にできないの?」と感じています。

ポタフェス会場で目に留まった、新進カスタムイヤホンメーカー・NF Audioの新製品「NA1」は、シェルの形状はカスタムイヤホン風ですが、フェイスプレートがカッコいい。ブースの説明員に聞くと、航空機用アルミニウムを5軸CNCで加工したものだそうで、ブラスト処理にも目の細かい材料を使用したのか、細やかな光沢が洗練された佇まいを感じさせます。

音もかなり高水準。2つのネオジウムマグネットで1テスラ以上の磁束を生み出す、デュアル磁気回路採用のダイナミックドライバーを搭載し、音はモニター風で歪みを感じさせず、キレよく素直に伸びます。音像がピタリと定まるところもGOOD。医療用UV樹脂を採用したというシェルは、耳によく馴染むだけでなく、ノイズ低減効果があるのだそう。これで実売価格が税込19,800円前後なので、かなりのハイコスパ製品といえそうです。今回試聴できなかった人は、次の機会にぜひ聴いてみてください。

○Unique Melody、骨伝導ユニット搭載の8ドライバーイヤホン

Unique Melodyブースでは、有線イヤホンの試作品が多くの来場者から注目を集めていました。今回の目玉は、低域用のダイナミック型×1、中高域用のBA型×4、超広域用の静電型ツイーター×2という計7基のドライバーを積むハイブリッド構成を基本とし、さらに骨伝導ユニットを積んだ8基構成のイヤホン。骨伝導ユニットを省いたモデルも展示されており、実際に試聴しました。

このイヤホン、試作品とはいえど完成度が高く、音質面でのインパクトでいえば今回のポタフェスでも屈指のレベルです。各ドライバーユニットのつながり(ネットワーク)がスムーズで洗練されており、骨伝導なしでもかなりの完成度。骨伝導モデルにはこれみよがしなところがなく、奥行きなど音場表現に変化が現れる微妙なニュアンスの表現に骨伝導ユニットが使われているようで、新鮮な印象を受けました。発売時期と価格は未定とのことですが、今後も骨伝導モデルの検討は続けていくそうですから、楽しみに待ちたいですね。

○PC&スマホ両対応の小型USB DACを発見!

2019年のオーディオ分野におけるソフトウェア方面でのビッグニュースといえば、Amazonが日本国内で9月から提供開始した高音質ストリーミング配信サービス「Amazon Music HD」と、ソニー・ミュージックエンタテインメントが11月にスタートしたハイレゾ対応ストリーミング配信「mora qualitas(モーラ クオリタス)」。どちらも5G時代の到来を見据え、モバイル重視のサービスとして展開される見込みですが、PCも重要な再生プラットフォームであることは確かです。

そうなると欲しくなるのが、小さくてPCに合うUSB DAC。ヘッドホン端子はあるにせよ、ノートPC標準装備のDAC/ヘッドホンアンプには音質を望めませんからね。せっかくノートPCが軽いのに重量級のUSB DACを持ち歩くのは非合理的だし、かといってBluetoothで聴くのはもったいない。

そこに見つけたHIDIZS(ヒディス)の新製品「S8 DAC」。アルミニウム削り出しボディは質感上々、USBメモリと同じくらいのサイズで9gという軽さ。DACチップにはCirrus Logic「CS43131」を採用し、PCM 384kHz/32bitにDSD 256対応という充実のスペックです。

S8 DAC本体のUSB micro B端子にケーブルを付け替えて、WindowsやMac搭載PC、Android端末、iPhoneなど様々なデバイスで利用できます。LightningやUSB micro B、USB Type-C、USB Type-Aの各端子を備えたケーブルが付属し、それでいて実売価格は税込10,000円前後ですから、これはまさにハイレゾ/ロスレス音楽配信サービスを気軽に楽しみたいユーザー向けといえそうです。

○もう行列は不要? ポタオデ試聴を「サブスクレンタル」で

ハードウェアでもソフトウェアでもない、純然たるサービスを提供する会社もブースを出展していました。その名は「ONZO」。定額の月額料金を支払えばヘッドホン・イヤホンやヘッドホンアンプなど、オーディオ機器を借り放題、というサービスを提供するスタートアップ企業です。借りられる機器のグレードや、同時に借りられる商品数が異なる複数プランが用意され、最も安い「シングルプラン」は月額1,980円(税込)。月額料金はいつ借りても/返しても同じです。

ONZO代表の知場氏に現状を聞いたところ、JVCケンウッドやスタックス、オンキヨーパイオニア、Artio、ULTRASONE、CHORDなどのメーカー・ブランドから賛同を得て、取扱製品は100点以上確保しているとのこと。利用者は10月のサービスインから延べ80名だそうですが、5年後には1万人の月額アクティブ会員を目指すとのことです。

「どうやって利益を確保するのか?」と思うかもしれませんが、ヘッドホンやイヤホンを貸し出すだけでなく、製品販売も行うそうです。製品を借りて気にいったらそのまま購入でき、その場合は改めて新品を送るとのこと。「地方在住者がじっくり試聴できるのはメリットでしょう」との弁ですが、確かにイベントで行列に並ぶのは辛いですし、周囲が騒がしいと肝心の音も分からなくなりがちですよね。オーディオ機器を「サブスクレンタル」できるONZOを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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