旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

ハライチ岩井、“腐り”イメージへの反論「みんなは嘘ついている」

2019年09月25日11時00分 / 提供:マイナビニュース

●エッセイ執筆も「澤部の方が文才ある」
お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気が、9月26日に初エッセイ集『僕の人生には事件が起きない』(新潮社)を発売する。

この本は新潮社の雑誌、webサイトで連載していた内容がもととなっている。岩井はエッセイ執筆のオファーについて、「書けると思われがちだよなって(笑)」と心境を振り返る。

同エッセイは日常がテーマとなっており、漫才や出演番組の裏側などについては取り上げられていない。その理由を聞くと、「あまり裏側を言うのは好きじゃないんですよね。なんかネタばらしみたいな感じがするじゃないですか」と明かした。

また、岩井は近年、「腐り芸人」として取り上げられることも多いが、岩井自身は「自分では腐っていると1つも思っていない」と語った。
○■担当者からの絶賛も「素直には受け取ってない」

――エッセイ執筆のオファーを受けたときの心境はいかがでしたか。

コンビのネタをつくる方で、ちょっと陰なキャラっぽい感じだから、書けると思われがちだよなって(笑)。澤部とは同級生なので、読者感想文とかも見たことあるんですけど、「俺って文章力ないな、澤部の方が文才あるな」って思ってましたから。

――実際に書いてみてどうでしたか。

誰が読むんだよという気持ちはありましたけどね。「こんなことがありましたよ」っていろんな人に言うべきこと、この話題だったらみんな興味あんだろということも別に起きてないので。

――ただ、担当者の方からは「まだ始めたばかりなのにすごい面白いです」などと言われたそうですね。

「反響良いです」「面白いです」と言ってくれてたんですけど、まあ、そりゃ言うだろうなと。こういうヤツって、乗せないと書かなくなりそうな感じするじゃないですか。俺が逆の立場でも言うでしょうし、別に素直には受け取ってないです(笑)。

その人自身にメリットがなく、まったく言う必要ないのに「岩井のエッセイ面白かったです」と言っていたら、うれしいですけどね。ただ、岩井のエッセイをあえて評価することで、自分の評価を上げようというのが透けて見える人はちょっとな、というのはあります。
○■あまり裏側を言うのは好きじゃない

――執筆するなかで、ネタが思い浮かばなかったなどの苦労はありましたか。

ネタが出てこないというのはなかったです。ネタというほどのことではなく、なんでもないことを一生懸命面白く書くことが多かったので、逆に事欠かないですね。なんでも面白く書けるようにしようという意識ではいました。

――エッセイは日常をテーマにした内容となっています。漫才や出演番組の裏側などを取り上げなかったのはなぜですか。

そもそも、あまり裏側を言うのは好きじゃないんですよね。なんかネタばらしみたいな感じがするじゃないですか。「ここのオチがどう」とか「すべってる」とかって、客が知る必要はないし、客が言うことでもないので(笑)。それを芸人側が言い過ぎたことで浸透しちゃって、そういう見方をするようになっちゃってるけど。なんか楽屋まで入ってきてる感じがするんですよね。客は別に笑いに来て、面白ければ笑えばいい話ですから。

――岩井さんはラジオでも日常について話されることが多いですが、話すと書くとでは、どんな違いがありますか。

ノリで押し切れるので、話す方が簡単ですね。字ズラにすると面白くないノリがいっぱいありますし、あらすじだけ聞いたら、マジでつまらないような話ですから。

――ラジオだと、澤部さんというツッコミがいるのも、大きな違いなんでしょうか。

そうですね。聴き手がいるというのもありますし、ラジオだと明らかにボケていてもいいという感じです。文章だと、独りよがりで閉鎖的な感じがしちゃうんですが。だから、読者を置いていかないように、とは意識していました。ラジオでは、要所要所で笑いを入れていかないと怖いんですが、文章はめちゃくちゃ長くない限りは、最後のオチまでたいがい読んでくれますから。
○■みんな面白いことなんて起きてないですから

――「僕の人生には事件が起きない」というタイトル通り、収録されているエピソードには、驚くような「事件」は起きていない印象です。

オチがあるか分からない、なんでもない話を面白くできたほうが芸人なんじゃないの、とは感じます。基本的にはみんな面白いことなんて起きてないですからね。そんなに起きてないのに、大きい声で「起きてますよ!」って言っているような人の集まりなんで、芸能人って(笑)。

――そうなんですね(笑)。

結局、みんな日常生活なんて別に普通だし、なにも起きてないので。テレビとかに毒されて、「すごいいろんな出来事が起きているのに、俺の日常は普通だな」じゃなくて、みんな普通。だからこそ、別に見方を変えて楽しもうと思えば、楽しめるんじゃないかって思います。

●日常を楽しむコツは「自分を切り離して考える」

――あとがきでも「どんな日常でも楽しめる角度は確実にあるんじゃないか」と書かれていました。岩井さんなりの視点を変えるコツを教えてください。

自分を切り離して考えるということですね。そう思ったら、怒られたりしんどくても、別にどうでもいいなって。他人が怒られていたらどうでもいいじゃないですか。そういった意味では、僕はストレスを感じない方だと思います。その場でイラッとはしますが、たいがいは忘れますし、ため込まないです。

――岩井さんご自身、生活の中で自分を切り離して考えることが多いんですか。

そうですね、たいがい「誰が言ってるんだよ」というようなことを言ってますから。でも、別にそこは切り離して考えているので。「いや、俺が言ってるからとかじゃなくて、違うもんは違うじゃん」って。

――昔からそのように客観視される性格だったんですか。

そうですね。たとえば小学生のとき、力が強かったこともあり、ケンカになると相手が泣いちゃうんです。でも俺に対して悪口をすごい言ってくるんで、「なんでコイツ、ボコボコにされるのに言うんだろう」と思ってましたし(笑)。それを収めるために先生が「岩井は大人の考え方ができるんだから、あまり目くじら立てるな」と言ってたんですけど、それに対しても「そう言っておけばいいと思ってるんだろな」と思ってましたしね。
○■「自分では腐っていると1つも思っていない」

――学生時代の岩井さんは、サッカー部だったりと、どちらかといえば"リア充"側の人間でした。

芸人界だけなのか分からないんですけど、学生時代にいじめられていたヤツとか、本当に目立たなかった"陰キャ"だったヤツのリベンジみたいな感じってあるじゃないですか。それが気持ち悪いと思ってるんすよ(笑)。学生時代にモテなかったヤツが、芸人として売れだして、女遊びとかをめっちゃしているのを見ると「やってんな~」って思いますね。

――岩井さんは近年、"腐り"や"ひねくれ"といった印象も強いですが、ご自身はこれについてどう感じていますか。

自分では腐っていると1つも思っていないんですよ(笑)。正論を言うと、腐っているって捉えられる世の中がやべえなって思ってますけどね。なんか終わってんな、ウソが本当になっちゃってるなって(笑)。正論を言うと、「いや、そんなこと言うなよ。すみませんコイツ、不器用なヤツなんで」みたいな扱いをされるんですけど、「みんなは嘘ついているってことだな」って思うんですよ。

――『ひねくれ3』では、小宮さんや山里さんと共演されています。

小宮さんは学生時代に変ないじられ方をされていたところがあるので、自虐的なところがあります。山里さんは卑屈で、性格が悪いです。山里さんがたまに言う「リア充なヤツとか、自分に嫌なことをしたヤツにこういう制裁をするんだ」ということを聞いていると、「マジで性格悪いな」って思いますよ(笑)。僕は陰湿なことはしないで、正々堂々やりましょうというタイプですから。
○■相方・澤部佑は“無”「オリジナルを見たことない」

――本のラストには、相方・澤部さんのエピソードが書き下ろしで収録されていますが、執筆しようと考えた理由はなんですか。

まあ、1つは「入れろ」って言われたからです(笑)。でも、別に事実をつづっているとかじゃなくて、論文みたいな感じですね。ここだけはフィクション、小説だと思ってくれて大丈夫です。

――澤部さんについて、「無」という表現をしていましたね。

澤部のオリジナルを見たことないなと感じたりするので。よく恥ずかしげもなくできるなってたまに思ったりしますね。「これ、あの人のやつじゃん」っていうのがちょくちょくあります。ただ、自分で発注ができないだけで、誰かから発注をされたら、それには100%応えられます。

――著書を今回出版されたわけですが、今後ほかにやってみたい仕事はありますか。

アニメ関係の仕事とか、結構やりたいことはやれています。でも、金稼ぎのために、嫌な仕事を引き受けることがなくなったら最高ですね。

――執筆業は今後も続けていく予定ですか。

なんか「これだ!」っていうのができるまで、今後もケリがつくまでやりたいです。それができるかどうか分からないですけど(笑)。

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連してるっぽい地図

あなたにおすすめの記事

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

マピオンニュース ページ上部へ戻る