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折りたたみスマホ「Galaxy Fold」をじっくり触ってきた! - IFA 2019

2019年09月08日15時20分 / 提供:マイナビニュース

●気持ちいい「折り」と「たたみ」
Samsung Electronicsは、IFA 2019会場のSamsungブースで記者会見を開催し、販売を延期していた折りたたみ型スマートフォン「Galaxy Fold」を、9月6日(現地時間)から韓国で販売すると発表しました。実際にSamsungブースでGalaxy Foldの実機を短時間ですが触ってきましたので、ハード面を中心にインプレッションをお届けします。

○開くと大きく、畳むとコンパクト。これまでの夢が現実のものに

2019年2月に発表されて、当初は2019年4月に発売予定だったGalaxy Foldですが、販売開始前に複数のレビュアーによってディスプレイまわりの問題が指摘されたことを受けて、急遽販売が延期されました。今回、Galaxy Foldの販売を9月6日に韓国から開始すると発表したことで、ようやくユーザーが手にできるようになりました。いち早く発売された韓国では、初日に初回出荷分が完売したそうで、注目度の高さがうかがえます。

筆者は、米サンフランシスコで開催された2019年2月の発表会にも参加しましたが、Galaxy Foldの実機を手にするのは、今回のIFA 2019が初めて。それだけに、実際にGalaxy Foldの実機を目の前にしたときは、気持ちが高ぶりました。

手に持ったGalaxy Foldは、ディスプレイを開いた状態で渡されたこともあってか、思っていた以上に大きい印象。ディスプレイを開いた状態のサイズは160.9×117.9×6.9mm~7.6mmと、スマートフォンとして見るとかなり巨大です。タブレットと考えるならそれほど大きくはないのですが、「Galaxy Foldはスマートフォン」という印象の強さが、本体を大きいと感じさせているようにも思います。

一方で、ディスプレイを閉じた状態では、逆にとてもコンパクトに感じます。厚さこそ15.7~17.1mmと、スマートフォンを2台重ねたような厚みがありますが、フットプリントは160.9×62.8mmとスリムです。フィーチャーフォンほどではないにしても、畳んだ状態ではスリムで持ちやすい印象です。

メインディスプレイは本体の内側に向かって折れ曲がりますので、本体を畳むとメインディスプレイは見えなくなります。しかし、Galaxy Foldを閉じた状態で使う小型のディスプレイを外側に搭載していますので、通常のスマートフォンと同様の操作が可能です。外側のディスプレイは4.6型と小さいですが、通知やメール、メッセージの確認などには特に問題を感じません。Webブラウザを使ったりするには狭いのですが、とりあえず一通りのことは問題なく操作できます。

外装の質感は、Galaxyシリーズそのもの。閉じた状態の背面側には、光沢の強い塗装が施されていて、Galaxy S10やGalaxy Note 10などと同じような質感です。外側ディスプレイ面のカラーは黒ですが、背面側はシルバーとグレーの2機種が用意されます。こうした仕様のため、本体を開くと背面側がツートンカラーとなりますが、これはこれで新しさを感じます。

重さは276gありますので、さすがに重く感じます。機動力に関しては、一般的なスマートフォンと比べて劣るのは仕方ないところ。ただ、Galaxy Foldはスマートフォンとタブレットの使い方ができますし、スマートフォンとタブレットを同時に持ち歩く必要がないと考えれば、機動力は大きく高まります。やはり、これまでにはないジャンルの製品ですから、使う側も考え方を変える必要がありそうです。

○開閉の具合はとても気持ちいい!

肝心の本体の開閉、これはとてもスムーズでかなり気持ちがいいです。開いた状態ではヒンジ部がそこそこのテンションで固定されていて、軽い力で簡単に閉じることはありません。もちろん、ヒンジ部のぐらつきも皆無です。

閉じるときには、左右側面を持ってやや強めの力を込めると、カクッとテンションが抜けて折れ曲がります。その後はほぼ力を入れることなく、すーっと閉じていきます。完全に閉じる直前に少しのテンションが加わるようになっていて、そのままバタンと閉じない設計です。最終的に、わずかに力を加えることで本体が完全に閉じます。本体左右はマグネットで固定されますので、閉じた状態から勝手に開くこともありません。

とにかくスムーズに気持ちよく開閉できますので、無性にパカパカしたくなってしまいます。やり過ぎるといろいろと不具合が出てきそうで恐いかもしれません。販売が延期されたのも、開閉を繰り返すことでディスプレイまわりに不具合が発生するというものでしたからなおさらです。

もちろんそこはしっかり対策しているとのこと。販売延期の発表後にヒンジ付近の設計を見直して、ヒンジ付近からディスプレイを無理に剥がしたりできないような対策を施したそうです。また、ディスプレイの外周を補強したり、ヒンジのすき間も可能な限り狭くして異物の混入を防いでいます。実際の耐久性は20万回の開閉に耐えるとのことで、1日に100回パカパカしても5年はゆうに持つ計算。通常の使い方であれば不安はないでしょう。

●最大の特徴、折りたたみ有機ELディスプレイを詳しく
○折りたたみディスプレイはヒンジ付近の段差もほとんど気にならない

Galaxy Foldの最大の特徴となる、折りたたみディスプレイ部分を見ていきましょう。折りたたみディスプレイは、HDR 10+に対応する高画質の有機ELパネル「Dynamic AMOLED」を採用しています。表示解像度は2,152×1,536ドットです。

今回は短時間の試用だったので、細かいところまで発色性能をチェックできませんでしたが、保存されている写真を表示してみると、鮮やかな発色と高いコントラスト比を実感しました。ディスプレイの表示画質は優れると考えてよさそうです。

気になる「折り目の部分」ですが、完全に開いた状態でも、ヒンジ付近にはかすかに折れ線が浮き出て見えます。ただ、その付近を指で触ってみても、ごくわずかな段差こそ感じますが、ぼこぼこしているという感触は皆無。通常のフラットなディスプレイとほとんど遜色ないといっていいでしょう。

ヒンジ付近の有機ELパネルは、折りたたむ関係で背面側のベースに固定されていません。実際に、本体を折った状態でその付近を見ると、有機ELパネルのフィルムが浮いていることが確認できます。しかし本体を完全に開くと、左右から引っ張る力に加えて、内側からディスプレイ面をしっかり支える構造によって、段差や浮きをほぼ完全に解消しています。

折りたたみ構造ながら、開くとまったくいっていいほど段差を感じさせない点には、やはり驚かされます。先ほど紹介した開閉のスムーズさと気持ちよさも合わせて、個人的にはかなり物欲を刺激されました。

ちなみに、本体外側のディスプレイは、4.6型で表示解像度が1,680×720ドットの有機EL「Super AMOLED」となります。Samsungとしては、外側のディスプレイは通知確認などの用途を想定しているとのことです。

○カメラは全部で6眼!

Galaxy Foldは、カメラも非常に贅沢な仕様です。まず折りたたんだ状態での背面側には、超広角レンズ、広角レンズ、望遠レンズのトリプルレンズカメラを搭載しています。こちらは、レンズや撮像素子の仕様はGalaxy S10/S10+のリアカメラと同じです。閉じた状態での外側ディスプレイ上部には、1,000万画素のセルフィーカメラを搭載します。

ディスプレイを開いたメインディスプレイの右上には、1,000万画素と800万画素深度カメラのデュアルレンズカメラを搭載しています。つまり、Galaxy Foldには全部で6つのレンズが搭載されているわけです。

○価格や用途などの課題も、ガジェット好きなら絶対に触るべき端末だ

今回は触れる時間が短かったので、ほぼハードウェアまわりのチェックしかできませんでしたが、それだけでもGalaxy Foldの魅力は十分に感じ取れました。なにより、スマートフォン同様に持ち歩けて、使うときにはタブレット相当の大画面というのは、これまでにない可能性を秘めています。

やはり気になるのは価格です。9月6日に韓国で発売となりましたが、価格は239万8,000ウォンと非常に高価。日本円にすると21万円強です。最近のフラッグシップスマートフォンは10万円オーバーも珍しくありませんが、やはり20万円を超えるとなると、簡単には手が出せない価格です。

また、Galaxy Foldにしかできない用途も不可欠でしょう。確かに閉じてスマートフォン、開いてタブレットとはいっても、現状ではそこから先の新しい用途が提案できていません。現時点では、開いた状態で左側に1つ、右側に2つ、合計3つのアプリを同時に開いて使える機能や、アプリを最大5つまでフロート表示できる機能が搭載されていますが、そういったものはタブレットやパソコンの域を出るものではありません。

Galaxy Foldを含め、今後は折りたたみスマートフォンが各社から登場すると思いますが、折りたたみスマートフォンでしか体験できない新しい用途を訴求できなければ、未来も開けていかないと思います。もちろん、まずはハードウェアが出てきたことで、今後は用途の開拓も進んでいくはずなので、今後に期待でしょう。

このGalaxy Foldは、これまでにない、エポックメイキングな製品であることは間違いありません。ガジェット好きなら絶対に触ってほしい製品なのですが、現時点ではGalaxy Foldの日本発売は未定ですから、いつになったら触れるのかもわかりません。サムスン電子ジャパンは東京原宿に世界最大級のショーケース施設「Galaxy Harajuku」を構えているのですから、日本での販売は別として、Galaxy Harajukuで実際に手に取って触れるGalaxy Foldを展示してもらいたいところです。

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