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円の行方、ドルの行方 第199回 守る術、儲ける術

2019年08月19日09時01分 / 提供:マイナビニュース

相場で生き抜いていくために、まず、覚えておかなければならないことは、自分を守る術(すべ)を知ることです。

市場にはどういったリスクがあり、そのリスクにさらされた場合、どれぐらいの損失が出るかということを大雑把で結構ですから、目算しておくことが大事です。

日常的なリスクとしては、イベントや経済指標発表などによるイベントリスクや、週末で市場がない時に何かが起こるかもしれない週末リスクがあります。

私自身が経験したことでは、随分昔になりますが、日曜の夜イラクのフセイン元大統領が拘束されたことが報道された時で、その時ユーロ/ドルをロング(買い持ち)にして越週していましたので、聞いた瞬間、死んだと思いました。

翌日の月曜がどこで始まるのか、ストップロスは入れたところからどれぐらい離れたところでつくのだろうかとか、いろいろ気を揉みましたが、翌日月曜のオセアニアタイムに、入れたストップロスレベル周辺でロスカットは執行され、ホッとしたものでした。

イベントリスクや週末リスクの怖いところは、ほぼ日常化していることで、意識として鈍感になってしまっていることです。

しかし、厳然としてリスクは存在していますので、これらのリスクの存在を認識した上でポジションを持つことが大事です。

守る術(すべ)を知った上で、儲ける術も、もちろん知らなければなりません。

相場には、儲けやすい時、儲けにくい時があります。つまり、相場が、レンジ相場かトレンド相場かを認識することです。

これは、もちろん、レンジ相場に強い人、トレンド相場に強い人がいる訳ですが、個人的には、揉み合いのレンジ相場よりも、一方向に進むトレンド相場のほうが儲けやすいと見ています、

いずれにしても、今の相場が、レンジ相場かトレンド相場かを見分けられるようにならなければなりません。

また、相場の変わり目を知ることは大切です。特にトレンド相場からレンジ相場への転換時には、荒っぽい上下動となりますので、せっかくトレンド相場で儲けたものを、いとも簡単に吐き出してしまいがちですので、最大の注意が必要です。

一方、レンジ相場からトレンド相場に転換する時は、つまりは、揉み合い相場から一方向に動く相場のスタート点であり、勝機と見るべきかと思います。

レンジ相場からトレンド相場に動く時のひとつのサインは、値幅が収斂してくる時で、このタイミングを逃さないようにしなければなりません。

このように守る術、勝つ術をについてお話して思うことは、「待つ」ということが大変重要だということです。熱くなり、思わず相場に飛び込んでしまうことは簡単です。しかし、実際、勝つためには、待つことが大事です。

また、月間いくら儲けるとして、そうすると1日平均いくら儲ければいいんだという計算をよくするのではないかと思います。

たとえば、損益のブレの少ないとされるデイトレ中心でやるにしても、この平均を目標にすることは、ある意味では健全なようでいて、ある意味では対応を間違えれば現実的ではないと自分自身の経験から思います。

たとえば、よくあるケースは、平均化した毎日の目標をコツコツとクリアし、日々収益を積み上げていったところが、ある時、たとえばマーケットが注目する米雇用統計のような重要指標の結果が予想外なもので相場はアゲンスト(不利な)方向に急進し、営々と積み上げた利益が吹き飛んでしまうことは、相場の世界ではよくあることです。

この仕事を長くしていて思うことは、結局、狩猟民族的な発想を持っていなければならないのではないかということです。

つまり、獲物がいる時は獲る、いないときは静かにしている。より具体的に申し上げれば、稼げる時は稼ぎ、稼げない時は余分なことはしない、もしくはたとえ余分なことをしてしまったとしても、これは違うと思えば早々に手を引くということです。

相場であげた利益を失うことは、実に簡単なことです。

その原因は、自分自身の欲望です。

さらに儲けたいという気持ちの高ぶりが、相場への細心の気配りを狂わせ、そして気がつけば、手のひらに乗せた砂が指の間からさらさらと流れ落ちるように、いつの間にか利益は消え失せてしまいます。

結局のところ、相場の世界では、獲物がいれば執拗に獲り、獲物がいない時には、呆けたライオンのようにボーっとしているぐらいでちょうど良いように思います。

○水上紀行(みずかみ のりゆき)

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