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まさに神コスパ、DAP「Fiio M6」は2万円前半と思えない

2019年03月14日07時00分 / 提供:マイナビニュース

●こんなに多機能で2万円前半ってアリ?
かつてMP3プレイヤーと呼ばれていた「デジタルオーディオプレイヤー(DAP)」は、いまやハイレゾ再生できるのが当たり前。Bluetooth対応など、機能と音質を重視した製品が増えています。ここに紹介するFiioのDAP「M6」は、エントリークラスという位置付け(Amazon.co.jpでの価格は税込22,140円)ながら、機能の豊富さではライバルを寄せ付けないほど。その実力に迫ります。

○どうしてこんなに多機能なの?

中国・広州を拠点とするFiioは2007年に創業。いまやポータブルオーディオ分野に強みを持つメーカーとして、世界に知られる存在です。2009年ごろに日本でもヘッドホンアンプやUSB DACが評判となり、2013年に発売されたDAP「X3」は2万円台でハイレゾ再生に対応するとして、当時は圧倒的なコストパフォーマンスが話題となりました。

今回取り上げる「M6」も、Fiioが得意とするエントリーレンジの製品でありながら、これでもかというほど多くの機能を搭載しています。3.5mm端子のイヤホンで聴くことはもちろん、aptX HDやLDACといったハイレゾ相当のBluetoothオーディオコーデックをサポート。Wi-Fi対応により、ネットワークプレイヤー(DLNA)としても利用でき、限定的ながらアプリの追加も可能という仕様は、この価格帯のDAPで聞いたことがありません。

多機能さを支える要素の1つが、Samsung製SoC「Exynos 7270」です。ARM Cortex-A53をベースとした1GHz/デュアルコア構成であり、Wi-FiやBluetoothといったネットワーク機能を備えています。M6はAndroid 7のカスタマイズ版をOSに採用していますが、それもExynos 7270の処理性能あってこそです。

Android OSの採用も、多機能さに直結しています。M6には、音楽ストリーミングアプリ「Tidal」や「KKBox」といったサードパーティー製アプリがプリインストールされています。それ以外にも「Spotify」や「Deezer Hi-Fi」、「Amazon Music」といったストリーミングアプリもAPKファイルとしてインストール可能。PCオーディオに利用者が多い音楽再生ソフト「Roon」のクライアントアプリもサポートしました。

音質面では、ESS Technology社の32ビットDACチップ「ES9018Q2C」を採用したことがポイント。実績豊富なDACチップ「ES9018K2M」のヘッドホンアンプ搭載版(簡易版)という位置付けで、単体で再生するときPCMは最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHz/ネイティブ再生というスペックですが、USB DAC時はPCM最大384kHz/32bitまでカバーします。全高調波歪(THD+N)も-120dBと、DAPコアとしての基礎体力は優秀です。

○Bluetoothコーデックをのきなみサポート

M6の使いかたはアプリ次第ですが、基本的に標準で内蔵するプレイヤーアプリ「Fiio Music」を利用します。本体に備えた3.2インチのタッチパネルは反応がよく、小気味いい操作性を実現しています。ジャンル別/アーティスト別/アルバム別の並び替えはもちろん、曲名やファイル名によるソートもできます。Android OSのソフトウェアキーボードで文字を入力し、曲名やアーティスト名で検索することも可能です。

ネットワーク再生にも、Fiio Musicを利用。設定パネルにある「DLNA」をタップすると、同じネットワーク上に存在するサーバ(DMS)を検索、かんたんにマウントできます。サンプリングレート/ビットレート深度が正しく表示されない、曲によっては正しいレートで再生されないなどの不具合はあるものの、NASを音源にできることは自宅で音楽を聴くことが多いユーザーにとって朗報でしょう。

内蔵ストレージとして2GBが用意されていますが、スマートフォンではなくあえてDAPで音楽を聴こうというユーザーなら、microSDの一択。最大2TBという大容量のmicroSDに対応するうえ、カードスロットは抜き差ししやすいよう側面に配置されているので、困ることはなさそうです。

Bluetoothオーディオ機能も充実。コーデックはSBCに加え、高音質コーデックのaptX、aptX HD、LDAC、さらにHWAもサポートしています。aptX HDとLDACの両方に対応するコンパクトDAPは意外に少なく、M6のアドバンテージといえるでしょう。Bluetoothレシーバーとして動作する「Bluetooth DAC/AMPモード(BT Sinkモード)」を利用すれば、スマートフォンで再生した音楽をM6に"飛ばして"聴くことも可能です。

Android OSの採用により、ストリーミングアプリも豊富にサポートしました。Amazon MusicとSpotifyを試してみましたが、スマートフォン版と比較しても操作性で劣る部分はなく、キーボードを利用した検索ができるなど、スマートフォンと同じ感覚で音楽を楽しめます。モバイル回線に直接アクセスできないことはネックですが、自宅ではWi-Fiを使えばいいし、外出先でもスマートフォンのテザリング機能を利用するという手があります。音楽に関する機能をDAPに集中させたい、というニーズに対応できそうです。

●いろんな聴き方、どう楽しむ?
○メリハリのある音が楽しい!

一般的にDAPといえば、ローカル(内蔵ストレージ/メモリカード)の楽曲を3.5mmジャックに接続したイヤホンで聴くものですが、M6のリスニングスタイルは実に多彩。NASに保存した音源を有線イヤホンで聴く、ローカルの楽曲をBluetoothイヤホンで聴く、Spotifyなどのストリーミングサービスを有線、またはBluetoothイヤホンで聴く、スマートフォンで再生した曲をBluetooth DAC/AMPモードで聴く……。挙げればキリがないほどです。

今回のレビューでは、microSDカードに保存した楽曲と、Bluetooth接続したスマートフォン(iPhone)でストリーミングサービスの楽曲を再生し、3.5mm端子に挿したイヤホン「SHANLING ME100(以下ME100)」で試聴することにしました。ME100は、10mmダイナミックドライバ×1基を搭載するシンプル構成ながら、アルミニウム塊から削り出されたハウジングに10mmナノコンポジット振動板を採用。イヤホン本体のコネクタ形状はMMCXでリケーブル可能なことなど、随所にこだわりを感じられる逸品です。

ME100で聴くM6のサウンドは、快活という言葉がピッタリ。中域に肉厚さを覚えつつも解像感があり、音の輪郭が濁りません。低域は量感豊富ながらもスピーディで、ESSのDAC(ES9018Q2C)らしい制動が効いたハリのある音です。M6にバランス出力用端子はなく、接続はシングルエンドのみ。アンプ出力にもあと少し余裕がほしいなど、気になる点はあるものの、aptX HDやLDAC対応のBluetoothイヤホンを利用できることをふまえれば、むしろターゲットユーザーをうまく絞り込めているように思えます。

Bluetooth DAC/AMPモードでiPhoneと接続し、iPhoneで再生するSpotifyの音楽をM6で受信して聴いてみました。適用されるコーデックがSBCということもあり、M6のアプリで聴いたほうがダイナミックレンジが広い印象を受けました。スマートフォンとテザリングすれば、M6でもSpotifyなどのストリーミングサービスを利用できるわけですから、音質的にはベターでしょう。Bluetooth DAC/AMPモードは、Apple Musicのように、M6で利用できないサービスを使いたい人に向けた機能と解釈したほうがよさそうです。

それにしても、M6の多機能ぶりは群を抜いています。microSDカードにたくさん楽曲を入れて屋外で楽しむ、自宅のNASにため込んだ音源をネットワーク再生する、アプリで音楽をストリーミング再生する……。ユースケースも豊富でユーザーを飽きさせません。手のひらに収まるサイズ(W53.3×H92.5×D11.5mm)で、約83gと軽量、ためらうことなく屋外へ持ち出せることもポイントです。価格も2万円台前半とリーズナブルですから、「気軽に使い倒せる多機能DAP」の座は当面揺るぎないものになりそうです。

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