2019年02月22日11時30分 / 提供:マイナビニュース
●舞台『妖怪!百鬼夜高等学校』京都公演で共演
BS日テレにて2018年10月より放送されていた、ドラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』が、2月27日より
東京・新宿
FACE、
京都・
京都劇場にて上演される。劇団EXILEの小野塚勇人、現在ヒット中の『映画 刀剣乱舞』に出演する北村諒など、今注目の俳優陣が集結した同作は、妖怪たちが通う「百鬼夜高等学校」で妖怪たちの青春が繰り広げられる。
今回は、主演の小野塚と、ドラマ版に友情出演し、舞台の京都公演にもゲスト出演する
八木将康にインタビュー。劇団EXILEとして気心の知れた2人に、舞台への意気込みや裏話を聞いていく。
○■普段と違うメイクで妖怪に扮する
ーードラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』で、小野塚さんは天狗役、八木さんは鎌鼬(かまいたち)役を演じられていました。小野塚さんはめちゃくちゃ鼻が長くなっていたり、ほかの方もかなり外見がしっかり妖怪になっていたりしましたが、特殊メイクは大変でしたか?
小野塚:2時間くらいかかりました。カラコンも入れて、普段の自分じゃないメイクだったので、そういうのも含めて新鮮でした。
八木:みんな、メイク取ったら「誰?」って思うくらい変わるんですよ。僕は10分くらいしかかからなくてあんまり変わらないので、妖怪になった気持ちになれてないのかもしれない……。
小野塚:知らねぇ(笑)。今さらそんなこと言われても。
八木:あ、でも僕もカラコンは入れて、キツかったです。普段もコンタクトしてるんですけど、カラコンは初めてで、乾き方が全然違うから大変でした。
小野塚:俺は普段裸眼だからコンタクトを入れるの自体怖くて、メイクさんにやってもらってました。
八木:マジで!? 人に入れてもらうほうが怖いでしょ!
小野塚:自分だと躊躇しちゃうから。
八木:そういうのって、眼科の方がやったらめっちゃうまいのかな。
小野塚:でも、いちいち現場に眼科の方呼べないじゃないですか。
八木:そっか……いや、「眼科の方」ってなんだよ。医者だよ。
小野塚:自分で言ったんでしょ。
ーー見た目はみんな妖怪なのに、内容自体は学園ギャグ的な要素が強くて、その2つが実写で両立しているのがおもしろかったです。
小野塚:「妖怪も変わらないんだよ」っていうことかもしれないですね。恋愛してバカして青春を謳歌してる。そこに妖怪ならではの家庭の事情だったり悩みがあったりするのが、面白くて笑えるのかなと思います。
ーー最終回の終わり方はちょっとびっくりしました。いい話になるのかと思いきや……。
小野塚:担任役の豊本さん(東京03)が「よーし、お前ら、人食うぞー!」って言って終わる(笑)。でも、あれでいいんですよ。感動ものにならないところで引いてるのが『百鬼夜高校』のいいところです。
ーー同世代のキャストが多かったと思いますが、現場の雰囲気はどうでしたか?
八木:僕はドラマ版ではあんまり他の人たちと絡みがなかったので、舞台で少しでも絡めたらなって思ってます。
小野塚:でも、ゲスト出演といいつつ準レギュラーくらい出てましたよね? かまいたち達、2週間に1回くらい出てる気がした。
八木:そうかな? だいたいかまいたち達でかたまってたから、ほかの人たちと一緒になる機会は少なかったよ。基本的にかまいたち達の3人でセリフの練習してたし。結構長いセリフがあったから「ここ、どういう感じでいきます?」ってかまいたち達で話してました。
小野塚:うるさいな、「かまいたち達」。「かまいたち」でいいよ。
八木:3人のことを言いたいから! かまいたち達3人はなかなかチームワークもよかったです。でも、ずっと練習してたし撮影期間も短かったから、プライベートな話はあんまりできなかったですね。舞台でまた一緒だから、もうちょっとかまいたち達で仲良くなれたら。
小野塚:もう「かまいたち達」って言いたいだけでしょ。天狗達は……
八木:いや、一人じゃん。
小野塚:(笑)。僕も控え室では掛け合いの練習をずっとしてたし、本番でもお互いに「こういうふうにやったらどんな反応するかな」っていうのを楽しみながらやってましたね。間でちょっとふざけてみたら、誰がどうやって拾ってくれるんだろう、って。本番なのに、笑いを堪えるのに必死だった場面もありました。「たたいてかぶってジャンケンポン」の河童パージョン、じゃんけんで負けたらバケツの水を頭からかけられる「河童じゃんけん」っていうゲームをやるシーンがあったんですよ。教室でやるから床にブルーシートが敷いてあるんですけど、バシャーン! って水をかけた後、服の端から水が垂れる音が「ポタポタポタポタポタポタポタ……」ってずーっと聞こえてて。無音の、研ぎ澄まされた空間でそれが聞こえるわけじゃないですか。シュール過ぎてこらえきれなかった。
八木:それはやばいね。
小野塚:ツボに入って、普通に笑ってるところが使われてました。
●八木の言動に、小野塚「刺激もらいすぎ」
ーー小野塚さんはそういう"妖怪ゲーム"をやってるシーンが多かったですね。
小野塚:難しかったですね。「泣き砂化けゲーム」っていうのがあって、すごい速さで「泣き!」「砂!」「泣き!」「砂!」とか言いながら順番が回っていくんですけど、決め打ちだから言うことが決まってるんですよ。だから自分も含めて誰かがつっかえると「あっ……」って。また最初からやり直しになるたびに「おいおいおい~!」ってなってました。
ーーそれは大変そうですが、観ている分には面白そうでした。実際、こういう遊びって、学生時代に教室で流行ってましたよね。
小野塚:『学校へ行こう!』(TBS)のゲームとか流行ってましたね。(机叩いて)こういうやつ(リズム4)。
八木:あったねー! あれ、『学校へ行こう!』からだったっけ。
小野塚:たぶんそうですよ。よくやってましたね、昼休みに。
八木:昼休みにはやらないだろ。
小野塚:え、そこひっかかる? 昼休みにやってましたよ。
八木:ほんとに?
小野塚:「昼休みにはやらないだろ」って、どういう決めつけですか(笑)。
ーーそのへんは千葉と
北海道の違いということで……。2月27日からは舞台が始まります。ドラマ版からはどう変わってくるんでしょうか?
小野塚:言葉の掛け合いで進んでいくところは変わらないんですけど、ドラマは1話で短編3本くらいが流れる構成だったのが、今回は修学旅行編ということで一貫したストーリーがあるのは大きな違いですね。
八木:今回の舞台も僕は京都だけのゲストなんですけど、ゲストパートが1公演に2回あるので、楽しんでほかの人とも絡みたいです。
小野塚:アドリブの部分もありますからね。ゲストパートではゲームをやって、結果次第で罰ゲームがあるんですけど、毎公演ガチでやるので、誰がやることになるのかわからない。公演によって全く違いますから、リピートするお客さんにも楽しんでもらえるひとつの要素だと思います。
○■マシュマロキャッチで世界一に
ーー話は変わりますが、八木さん、「1分間に最も多く箸でキャッチしたマシュマロの数」ギネス世界記録更新おめでとうございます。
八木:ありがとうございます。
小野塚:世界の八木です。
八木:でも実は記録更新よりも、40個という目標を自分で設定していたので、それを超えたのが一番嬉しかったです。もともとの世界記録が35個だったんですけど、以前に記録がかかってないときにやったら39個はいけたんですよ。だから更新はできると思ってたんですけど、結果43個までいって。ここ何年かで一番興奮したかもしれない。
ーー横浜アリーナのステージよりもですか? (アーティスト「CRAZY四角形」としてシングル「WANAWANA」でデビューを果たし、昨年11月24日に三代目 J SOUL BROTHERS登坂広臣のソロツアー「HIROOMI TOSAKA LIVE TOUR 2018 "FULL MOON"」
横浜アリーナ公演にゲスト出演した)
八木:あっ、そうだ、それがありました(笑)。どっちも嬉しいですけど、やっぱり世界一のほうが嬉しいじゃないですか。
小野塚:刺激もらいすぎてバカになっちゃってる。
八木:それに昨日のギネスは、自分ひとりじゃなくてパートナーがいて応援してくれる仲間がいたから。デイリー1位になっても横浜アリーナに立っても、結局ひとりなので。あと、ギネスの公式認定員さんを呼ぶのにお金がかかるんですよね。そのせいでLDH TVのスタッフさんたちが、「お願いしますよ!」っていう目をしてた。
小野塚:撮影中からすでに花束がスタンバイしてましたもんね。
八木:最後はスタッフさんも「よっしゃー!」ってなってたから、よかったなって。
小野塚:ただのいい人だ(笑)。
ーー劇団EXILEは、みなさん仲が良さそうですよね。昨年、映画『jam』公開時に青柳さん、町田さん、鈴木さんに取材をさせてもらった際、劇団のことを「帰宅部っぽい」と言っていたのが印象的でした。
小野塚:帰宅部っていうかサークル……?
八木:何サークル?
小野塚:演劇サークル……?
八木:怒られるよ(笑)。
小野塚:仕事はもちろんちゃんとやっていますけど、関係性は確かに部活みたいな感じではないですね。個人個人全然違うから、変にまとまらないし。
八木:全員、個性がすごいよね。
小野塚:会議とかやっても、話が脱線しすぎて何も決まらないまま終わるじゃないですか(笑)。秋山さんがリーダーだから「こういう企画があるけど、どうする?」って話をし始めるんですけど、途中で誰かがふざけはじめて、そこからそっちが広がっていって、大元の話は「で、なんでしたっけ?」ってことが多々あります。
ーーちなみにそのとき、3人からメンバーそれぞれの素顔についてうかがったんですけど、小野塚さんは「欲しがり」だ、と。
小野塚:あー、わざとボケてずっと欲しがってる的なところはあります。視線を送って。
八木:でも、最近そうでもなくない? けっこうツッコミ側じゃない?
小野塚:そうなんですよ、だから本当はボケたいんですよ。
八木:ツッコミできるやつが勇人しかいないから。
小野塚:ツッコミながら「ボケてぇ~~~!」って歯ぎしりしてる。たまにボケると「……はい、じゃあ次いこう」ってスルーされちゃうし……。
八木:そんなにボケたいの!?
■小野塚勇人
1993年6月29日生まれ。千葉県出身。2012年、舞台『あたっくNo.1』出演をきっかけに劇団EXILEに加入。『仮面ライダー エグゼイド』(16)で演じた監察医・九条貴利矢が人気を博し、一度劇中で死亡するも異例の復活を果たした。その他、映画『恋のしずく』などに出演。
■八木将康
1987年8月28日生まれ。北海道出身。2012年、劇団EXILEに加入。ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(16)、映画『愛の病』(18)、配信ドラマ『Love or Not』(17〜18)、舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』などに出演。地元・
北海道で放送中の『EXILE
TRIBE 男旅』(uhb)にも出演している。2018年にはCRAZY四角形として配信シングル「WANAWANA」でアーティストデビューを果たした。
メイク:鵜飼雄輔(TRON)、Yusuke Ukai(TRON)