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Microsoft Precision Mouse徹底レビュー - ハードウェアは歴代最高峰もユーティリティが惜しい

2019年01月29日06時00分 / 提供:マイナビニュース

マイクロソフト純正の6ボタンマウス
日本マイクロソフトのMicrosoft Precision Mouse(プレシジョン マウス)(GHV-00007)は、Bluetrackテクノロジを搭載し、最大3台のデバイスで利用可能な6ボタンマウスだ。Bluetooth接続とUSB接続の両方に対応しており、前者の場合は最大3カ月の駆動が可能とされている。

プレシジョン マウスといえば、同社のSurface向けである「Surface Precision Mouse」(FTW-00007)が有名だが、こちらは特にSurfaceに限定せず、Windows 10やWindows 8.1、Mac OS X、さらにはAndroidまで、幅広く対応することが特徴だ。

今回はこのMicrosoft Precision Mouseについて、遅ればせながら使い勝手をチェックしてみた。なお特に断りのない限り、試用はWindows 10環境で、Bluetooth接続で行っている。
○段階のあるホイールへの切り替えに対応

本製品は、これまでの同社製マウスのイメージを一新する、さまざまな特徴を備えている。ひとつはホイールで、無段階でのスクロールに加えて、一般的なマウスと同じ、段階のあるスクロールにも対応している。これらはマウス手前にあるボタンで、切り替えられる仕様になっている。

これまで同社マウスの特徴だった、回転させる際に段階のないホイールは、愛用者も多い一方、狙ったところでピタッとスクロールを止められないこともあり、一般的なマウスに慣れたユーザからすると、馴染みにくい仕様だった。筆者自身、この仕様のマウスを過去にしばらく使って「合わない」と判断して以降、同社のマウスは購入の候補から外していたほどだ。

しかし今回の製品は、ボタン一つでこれを切り替えられるようになったため、この問題が解消された。無段階での慣性ありのスクロールは、上下方向に長距離をスクロールする場合には便利なので、そうした場合にだけ切り替えるといった使い方ができる。

ただしその代償として、チルトホイールが廃止され、左右スクロールに対応しなくなっている。後述のユーティリティで、上下スクロールを一時的に左右スクロールに切り替えるトグルを割り当てることは可能なのだが、表計算ソフトで左右スクロールを多用していた人からすると、若干不便な仕様だろう。評価が分かれるであろうポイントだ。

●ハードウェアは歴代最高クラス

マウス全体のデザインは、決して奇をてらっておらず、非常に手になじみやすい形状だ。日本マイクロソフトのこれまでのマウスは、ほかとの違いをアピールするためか、ひとめ見て分かるほど奇抜な形状の製品が多かったので、無難かつ実用的なこのデザインは個人的には歓迎だ。

○4ボタンがカスタマイズ可能

なかでも、親指を乗せられるフリップについては、他社の高級マウスにも採用されている仕様で、長時間の利用時も疲れにくい特徴がある。

搭載する6ボタンの内訳は、通常の2ボタンとホイールボタン、左側面の3ボタンで、このうちカスタマイズに対応するのは通常の2ボタンを除く4ボタンとなっている。なおホイール手前のボタンは前述のようにスクロールの種類を切り替えるためのもので、ボタンとはカウントされておらず、またカスタマイズにも対応しない。

○ボタンの感触はやや硬め

実際に使っていて多少気になるのは、左右クリックのボタンが一般的なマウスに比べてかなり重く、強めに押してやる必要があることだ。指を軽く乗せていただけでクリックになるミスこそ起こりにくいものの、かなり指先が疲れてしまう。店頭展示のサンプルを使う機会があれば(なるべくスイッチが摩耗していない個体を選んで)確認してみてほしい。

もっとも全体的にはマウスとしての基本に忠実な設計で、ポインタの精度も非常に高い。側面の3ボタンも無理なく押せる位置に配置されているほか、裏面のセンサ穴もしっかりと中央にレイアウトされており、狙った位置へと動かしやすいのは好印象だ。

また、手持ちのAndroidタブレットに接続してみたが、デスクトップモードに相当するプロダクティビティインターフェイスに切り替えることで、快適な操作が行えた。全体的に、ボタンの感触がやや硬いのを除けば、ハードウェアとしては文句なしで、同社の歴代のマウスと比較しても最高峰クラスの製品と言っていいだろう。

●特定のキーが割り当てられない?
しかし残念なことに、この完成度が高いハードウェアを、別の部分が足を引っ張っている。各ボタンにさまざまな機能を割り当てるユーティリティ「Microsoft マウスキーボードセンター」がそれだ。

筆者は、多ボタンマウスを使い始めるにあたって、つねに決まったショートカットを割り当てて使用している。具体的には以下の3つだ。

Ctrl+Tab(およびCtrl+Shift+Tab)
BackSpace
Ctrl+W

「Ctrl+Tab」は、タブブラウザのタブを順番に切り替えるショートカット(Shiftありはその逆送り)、BackSpaceはエクスプローラやウェブページで履歴をひとつ戻るためのショートカット、「Ctrl+W」は開いているファイルやフォルダを閉じるショートカットだ。

本製品でこれを登録しようとすると、「Ctrl+Tab」は、Ctrlに続いてTabを押した段階で、本来のタブキーを押した時と同様、次の項目にフォーカスが移動してしまい、登録を完了できない。マクロ機能を使えば登録できるのだが、Tabキーの表記が「Tab」ではなく、矢印が左右方向を向いた画像に差し替わっているため、筆者は自力ではTabを意味していることに気づけなかったほどだ。できれば(画像の表現云々ではなく)他社のようにマクロを使わなくとも対応できてほしいところだ。

もうひとつのBackSpaceに関しては、「Alt+←」で代替が可能なほか、「ブラウザーの戻るボタン」という専用のコマンドも割り当てられるので、そちらを使えば目的は達せられる(エクスプローラの「戻る」にも使える)のだが、他社では当たり前のように割り当てが可能なだけに、どうしても違和感は残る。

このユーティリティ自体は、タスクビューなどWindows特有のショートカットを割り当てられるなど機能は豊富なのだが、わかりやすさという点ではやや疑問符がつく。前述のマクロの登録にしても、ゲーミングマウスによくある、記録ボタンを押して実際の操作を登録する機能がなく、いまいち直感的でない。

また本製品は、Bluetoothで最大3台のデバイスを切り替えて利用できるが、底面ボタンを押して接続先を切り替える仕組みで、ロジクールのユーティリティのような、画面の端まで行くと隣のPCにフォーカスが移るようなギミックはない。単純にマルチペアリングに対応しているだけで、実売1万円を超えるマウスとしては、良くも悪くも普通の印象だ。

○ユーザによって評価が分かれがちな製品

以上のように、ハードウェアだけ見れば、これまで同社のマウスがしっくりこなかった人も満足の行くポテンシャルを備える一方、ソフトウェアについてはやや不満が目立つ。機能は豊富ながら独自のお作法が多く、具体的なやり方を見つけるまでが一苦労という印象だ。

実は今回紹介している手順も、同社サポートに問い合わせたところ「できない」と回答をもらったのち、日本マイクロソフトの中の人から直接教えてもらう形で「できる」ことが判明した手順が含まれている(前述のTabについての登録方法がそれだ)。このあたり、一般のユーザであればまず回答にたどり着けない可能性が高い。

ただこれらの問題は、該当する一部キー、今回でいうと「Tab」や「BackSpace」を含む設定を行わないユーザからすると障害にならないわけで、実際に使ってみたらまったく支障なかったケースも多いと考えられる。ハードに関しては、左右ボタンが硬めである点を除けば秀逸な出来で、クセが強かった従来の同社マウスのイメージを一新しうるものだけに、ソフトウェアのわかりやすさが今後改善されれば、この価格帯のマウスの中でも抜けた存在となるはずだ。

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