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フェンダーの音とデザインを忠実に再現、「INDIO」レビュー

2019年01月29日06時00分 / 提供:マイナビニュース

●フェンダーのBluetoothスピーカーに目と耳を奪われた
ギターにベース、そしてかつてはエレクトリックピアノでも伝説的な楽器を世に送り出してきたアメリカのFender(フェンダー)が、オーディオリスニングのためのBluetoothスピーカーを発売していることはご存知ですか? 伝統の楽器用アンプのデザインを踏襲した点も話題になっています。そこで、先日発表されたばかりの最新モデル「INDIO」(インディオ)を中心に、いち早くリポートしたいと思います。

○音楽の温もりを伝える大中小の3製品

フェンダー社の弦楽器といえば、弦の振動をピックアップで拾い、アンプと組み合わせて音量や音色をアレンジしながら音を響かせるエレクトリックのギターとベースがとても有名です。ここでいうアンプとは、一般的には楽器の音を増幅する機能、音の出口となるスピーカーを一体化した楽器用アンプのことを指します。

長年にわたって楽器用のアンプを設計、商品化してきたフェンダーのノウハウを注入したBluetooth対応のワイヤレススピーカーが登場し、注目を集めています。現在、3モデルがラインアップされており、今回メインで紹介する「INDIO」、コンパクトな「NEWPORT」(ニューポート)、上位モデルの「MONTEREY」(モントレー)で構成されます。すべての製品の名前は、海外の伝説的なミュージックフェスの開催地に由来しています。

フェンダーのワイヤレススピーカーが人気を集める理由は、大きく2つあります。ひとつは「音が良いこと」。設計開発や音のチューニングは、アメリカ・テネシー州ナッシュビルの「Fender AUDIO DESIGN LAB」を拠点に、楽器用アンプの開発に20年以上携わってきた熟練のエンジニアが担当しています。音楽の温もりをありのままに伝えるフェンダー伝統のオーガニックサウンドの魅力については、後半で詳しくリポートしたいと思います。

もう1つの人気の秘密は、ヴィンテージモデルを受け継ぐ「デザイン」です。フェンダーの楽器用アンプは、時間の経過に晒されても色あせないデザインが、今でも多くのファンを魅了しています。そのデザインを、最新技術を搭載したBluetoothスピーカーに継承しているのです。

新製品のINDIOは2色のカラバリ展開ですが、BLACKがブラックフェイス期、BLONDEはブロンド期のアンプからデザインのインスパイアを受けているそう。ほどよいサイズ感なので、インテリアとしても映えると思います。2つのカラバリモデルは単純に色が違うだけでなく、天面のハンドルやボリューム/トーンのコントロールノブのデザインが異なっています。BLACKがハードロックな感じで、BLONDEはレトロ調の柔らかなイメージです。

INDIOが加わったことで、フェンダーのワイヤレススピーカーは“3兄弟”となりました。3つのモデルを並べて見ると、サイズ的にINDIOがちょうど真ん中に位置付けられることがよく分かると思います。価格的にもそいういう間柄になっています。
○バッテリー内蔵、2基連動でのステレオ再生も

INDIOは、本体に25時間の連続音楽再生が可能なバッテリーを積んでいます。片手で持ち運べるサイズなので、家じゅうのいろんな場所に置いて音楽が聴けるフットワークの軽さが魅力的です。本体には、総合出力60Wのパワフルなアンプを内蔵。搭載するスピーカーのシステム構成はウーファー2基+トゥイーター2基で、すべての帯域の音をバランスよく鳴らせる構成といえます。

音楽ソースは、Bluetoothによるワイヤレス入力のほかに、3.5mmステレオミニジャックからの有線入力にも対応しています。BluetoothのオーディオコーデックはクアルコムのaptXのほか、iPhoneも対応するAACの両高音質コーデックをサポート。ペアリングしているスマホにかかってきた電話に応答し、スピーカーに搭載するマイクを使ってのハンズフリー通話もできます。

NEWPORTとMONTEREYにもない、INDIOならではの機能があと2つあります。1つは、背面に搭載するUSB-A端子経由でスマホやポータブルオーディオプレーヤーを充電する機能です。

そしてもう1つが、2台のINDIOを用意し、ワイヤレスで数珠つなぎにして同じ音楽ソースを鳴らせる「DUO」プレイ機能です。それぞれにL/Rチャンネルの信号を振り分けて、本格的なステレオ再生も楽しめます。

それぞれの機能設定やトーン調整には、モバイルアプリを用いる必要はありません。天面パネルのボタンだけで迷わずシンプルに操作ができるところは、初めてのワイヤレススピーカーを探している音楽ファンの方におすすめしたくなるポイントといえます。

●どのようなジャンルの楽曲でも引き締まったサウンドが楽しめる
それでは、INDIOのサウンドを聴いてみることにしましょう。トグルタイプの電源スイッチをパチンと動かすと、赤いランプが光って電源が入ります。この感触が実にカッコイイんです。電源をオンにした時とBluetoothのペアリングが完了した時に、ギターの生音が再生されるのもまたニクい点といえます。実は、フェンダーでアンプ設計に携わるプロダクトマネージャーのRick Heins氏がエレキを弾いた音を録音して取り込んでいるのだとか。制作陣の音楽への愛情が伝わってきます。

高音質のaptXコーデックで接続できるスマホ「Google Pixel 3 XL」を使い、Spotifyで配信されている楽曲を中心に聴いてみました。

やはり、ロック・ポップス系の楽曲とは相性が抜群に良いと感じます。音に厚みがあってふくよか。しかもだぶつかず、エネルギーを前にガツンと送り出してくる元気なサウンドです。そのスケール感は、とてもこのサイズのスピーカーが鳴らしているとは思えません。

ジョン・フルシアンテのアルバム「A Sphere in the Heart of Silence」から『The Afterglow』を聴くと、ボーカルがセンターにしっかりと腰を据えてバンドのサウンドがバックを固めます。立体的な空間の広がりが感じられ、あたかもわが家のリビングがコンサートホールになったかのよう。エレキが、太く甘いサスティーンの効いた音色を響かせます。コードのカッティングプレイも歯切れよく、ジャキジャキっと軽快なリズムを刻みます。実に心地よいドライブ感です。

テイラー・スウィフトのアルバム「Red」から『We Are Never Ever Getting Back Together』では、からっと乾いたアコギの音色が温かな余韻を残します。凛としたメインボーカルの音像の周りをコーラスが柔らかく包み込んで、リッチなハーモニーを描き出します。そして、安定感豊かなベースの低音が、演奏の足もとをしっかりと支えてくれます。それぞれの音がぼんやりと交わらず、きりっと引き締まった緊張感あふれる音楽をINDIOが鳴らし切ってくれました。

好みの音にアレンジしたい場合は、本体トップのコントロールノブから高域(Treble)と低域(Bass)をそれぞれ微調整できます。INDIOはポータブルスピーカーなので、屋外に持ち出したり、大勢の人が集まる部屋で音楽を聴く時に活用する機会も増えるはず。このような場面では、低域を少し持ち上げてみると音が整うかもしれません。ただ、本体は防水仕様ではないので、屋外やキッチンの側で使う時には水濡れに注意して使いましょう。

ちなみに、上位モデルのMONTEREYのサウンドは、INDIOに比べるとより中高域の見晴らしが良い印象を受けます。サイズも一回りぐらい大きな兄貴分なので、音場のスケール感にも富んでいます。ただ、中低域の力強さはINDIOも引けを取っていません。

NEWPORTは、MONTEREYのクリアな中高域の再現力を共有するコンパクトモデル。余計な色付けがなく、ニュートラルでバランスの良いサウンドは、INDIOとコンセプトを同じくしています。どんなジャンルの音楽にも無理なくフィットしながら、ミュージシャンの思いを引き出してくれると思います。

最後に、INDIOをアマゾンのスマートスピーカー「Echoシリーズ」と組み合わせて“スマートスピーカー的”に使いこなす方法をご紹介しましょう。INDIOには、3.5mmステレオミニタイプの音声入力端子が搭載されています。パッケージに同梱されているケーブルを使って、筆者宅のAmazon Echo Spotにつないでみました。

Echoシリーズは、大容量のスピーカーを搭載するEcho Show以外、外部スピーカーと接続するためのステレオミニ音声出力を搭載しています。INDIOに接続すると、Amazon Musicの配信音源やTuneInのインターネットラジオが驚くほどに鮮度の高い音質で楽しめました。もちろん、楽曲の検索・再生にはEchoシリーズの音声コントロールが利用できます。

INDIOは、ボーカルや楽器の“生音”のリアルな再現力がとても高いワイヤレススピーカーだと感じました。操作が直感的にできるだけでなく、バッテリーも内蔵しているので、家の中や外出先などにも気軽に持ち歩いてお気に入りのサウンドが楽しめます。小音量で再生しても明瞭な音が鳴らせるので、夜間の音楽再生にも向いています。ワンルームに暮らす若い音楽ファンの方、インテリアにマッチするおしゃれなスピーカーを探しているファミリーにオススメできます。古くからのフェンダーを愛する人だけでなく、フェンダーを知らない人も、ぜひ一度は聴いてみてほしいワイヤレススピーカーの佳作といえます。

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