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8月のドル/円、約0.7%の小幅下落でドル安・円高

2018年09月03日20時03分 / 提供:マイナビニュース

外為どっとコム総合研究所の神田卓也氏が2018年8月の為替相場レビューと、今後注目の経済指標やイベントをもとにした今後の相場展望をお届けする。
○【ドル/円 8月の推移】

8月のドル/円相場は109.773~112.148円のレンジで推移し、月間の終値ベースでは約0.7%の小幅な下落(ドル安・円高)となった。トルコ・ショックや米中貿易戦争激化への懸念から前半はじり安基調となり、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが「気に入らない」と述べた翌日の21日には一時110円台を割り込んだ。ただ、リスク回避局面で円と同様にドルが買われた影響などもあって下げ渋ると、下旬にかけて111円台後半まで一時値を戻すなど、方向感なく狭いレンジで推移した。なお、8月の値幅は2.37円ほどにとどまり、今年最も小さかった。
○【ドル/円 9月の見通し】

日銀の黒田総裁は1日付けの新聞紙面で「結構長い期間にわたり、(金利を)上げるという考えはない」と発言。7月末に行った政策の一部修正についても、金融政策を正常化させる「布石」ではないと強調した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は8月の連邦公開市場委員会(FOMC)で「さらなる段階的な利上げが必要」との見解を示し、9月26日には政策金利であるFF金利の誘導レンジを2.00-2.25%に引き上げる公算が大きい。利上げは織り込み済みとの見方には同意するが、織り込み済みだからといって、2%以上の金利差が付く円を対ドルで買う理由にはなりにくいと見る。

その他、貿易戦争懸念や新興国不安などにも引き続き目配りが必要だが、7-8月の相場展開から見ても、これらはドル/円相場の決め手になりにくいだろう。そのほか、9月相場では、自民党総裁選にも注目したい。安倍総裁三選となれば、アベノミクスの継続期待と絡めて日米の金融政策スタンスの違いに市場の関心が向かう可能性もありそうだ。そうなれば年初来高値(113.39円前後)を覗う展開となってもおかしくないだろう。
【9月の日米注目イベント】
○執筆者プロフィール : 神田 卓也(かんだ たくや)

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長。1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信(デイリーレポート『外為トゥデイ』など)を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。Twitterアカウント:@kandaTakuya

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