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HPE、AIで予測分析を行うInfoSightを3PARに追加

2018年09月03日05時00分 / 提供:マイナビニュース

日本ヒューレット・パッカード(HPE)は8月31日、都内で記者会見を開き、「HPE 3PAR」の新機能を発表した。

今回、3PARに「HPE InfoSight」の予測自動化機能を追加したほか、アプリケーションの自動化機能を強化した。

冒頭、日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッドIT製品統括本部カテゴリーマネージャーの加藤茂樹氏は「3PARはメディアからデータを抽象化し、NVMeやSCM、AIなどの新しいテクノロジーを迅速に採用できるように設計されたデータ中心のアーキテクチャだ」と、強調した。

同製品は、ミッドレンジからハイエンドまでのラインアップを揃えており、2013年からフラッシュの提供を開始し、出荷されたフラッシュ容量はEB(エクサバイト)を超えており、デプロイされたシステムは7万5000台以上、サーバ接続数は100万台となっている。

一方、InfoSightはNimble Storageの機能であり、データ収集やデータ分析へのアプローチとして独自開発し、クラウドベースのAIプラットフォーム。

機械学習を用いたInfoSightの特徴はストレージとVM(仮想マシン)間のボトルネックを特定し、仮想リソースを最適化する「クロススタック分析」、クラウドバースのキャパシティ分析、パフォーマンス傾向、ヘルスチェックなど「グローバルな可視性」、分析インフラストラクチャによるAIと専門チーム(PEAK)が問題を予測し、解決を自動化する「予測分析サポート」の3点となる。

すでに、同製品は1月からInfoSightに対応していたものの、予測分析サポート機能の一部が完全対応していなかったことから、今回フルサポートし、提供を開始するに至った。

InfoSightによる不具合回避の流れとしては、InfoSightに接続されたグローバルで稼働している5万台の3PARのテレメトリでセンサデータを数秒ごとに取得した上でAIと専門チームで
解析。問題に発展しそうな場合はサポートケースを作成し、サーバ、仮想レイヤも含めて不具合解析を行い、問題解決を提供するとともに接続されている3PARすべてをチェックすることで、同様の問題が発生しないように対応する。

現状では、優先度の高い事象に関して85%の問題を自動で解決しており、マニュアルで作成されたケースはレスポンスセンターを介さず自動で上位サポートに連絡し、迅速に解決するという。
○クラウド連携機能を拡張

現在、3PARはデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドネイティブ機能としてMicrosoft AzureやAmazon Web Services(AWS)などパブリッククラウドとの連携を可能にする「HPE Cloud Bank Storage for 3PAR」を提供している。

今回、新たにクラウドのような運用を実現するため、クラウドツール連携としてオンプレミス環境で自動化機能を提供する。加藤氏は理想的なクラウドについて「利用料に応じた課金、自動化、インフラのコード化、マルチテナンシーの4つであり、すべてに対応している」と語る。

利用料に応じた課金では「HPE Greenlake」、自動化についてはOpenStackとvRealizeをサポート。また、インフラのコード化に関してはREST APIに対応し、SDKは従来はPythonのみだったが、Rubyもサポートすることでサーバ管理ツールのChefやPuppetなどにも対応を可能としている。

マルチテナンシーでは、元々3PARはサービスプロバイダー向けに設計されたストレージのため、QoSやVirtual Domeinなどマルチテナント機能を多く備え、「Docker」「Kubernetes」「Red Hat OpenShift」「Mesos」などのCaaS(Container as a Service)、PaaS(Platform as a Service)に対応している。

同氏は「顧客の要望が日々変化していく状況の中で、1つのインフラで幅広いワークロード対応し、シンプルなコンテナ運用、DevOpsを加速したいというニーズが最近では顕在化している。3PARはこれらのニーズに対応できる」と胸を張っていた。

○Intelligent Storageを目指すHPE

将来的な同社のストレージ戦略については、日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッド製品統括本部 統括本部長の本田昌和氏が説明した。

同氏は「2010年に3PARを買収し、それ以来われわれの中核製品として提供してきた。昨年、InfoSightの技術に注目し、Nimble Storageを買収した。そして今回、3PARに提供できる体制が整い、ストレージ戦略が新たなステージに向かう」と、述べた。

近年、日本においてもDXが浸透しているものの、クラウドならではのスピードを手に入れ、社内システムをいかに継続していくかが課題となっており、同社が提唱するパブリッククラウドを活用し、クラウドのように運用する「ハイブリッドIT」が1つの答えだという。

同氏は「コア、クラウド、エッジと複雑化するコンピューティングを、いかにシームレスに接続するかということが重要となる。これに対し、われわれはAIを活用した自律型DCが必要になってくるのではないかと考えている」との認識を示しており、InfoSightは自律型DCを実現する上で、鍵となる技術と言えるだろう。

そして、本田氏は「今後、われわれのストレージ戦略は自己修復や問題をユーザーに報告などを行う『Intelligent Storage』が柱となる」と力を込めていた。

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