旬のトピック、最新ニュースのマピオンニュース。地図の確認も。

「ご査収ください」の正しい使い方 - 類語と英語表現も解説

2018年06月13日07時30分 / 提供:マイナビニュース

ビジネスシーンでは、上司や取引先に「これを見てください」「確認してください」とお願いする際に、「ご査収」という表現を使用します。そこで本稿では、ご査収の意味や正しい使い方について解説するほか、その言い換えや英語表現もご紹介します。

○ご査収の漢字について

査収は、「調べる」「さぐりだして明らかにする」という意味の【査】と、「おさめる」「取りこむ」という意味の【収】で構成されていることから、その意味は「金銭や書類などを、よく調べて受け取ること」とされています。それに、敬意を表す接頭語【ご】を付けたものが「ご査収【ごさしゅう】」です。
○「ご査収ください」の意味と使い方

ご査収は、相手に金銭や書類などを送る際に、「よく確認した上で受け取ってください」とお願いする場合に用いるもので、通常、「ご査収ください」「ご査収願います」という形で使用します。また、より丁寧な敬語を使用したい場合には、「ご査収の程よろしくお願い致します」「ご査収くださいますようお願い申し上げます」などと表現します。

ビジネスシーンでは主に、チェックしてもらいたい書類を添付したメールを上司に送信する場合や、取引先に書類や手形などを郵送する際に使用するものです。相手に受け取って確認してもらいたいものがある場合に用いる言葉になりますので、添付あるいは同封するものもないのに使用するのは不適切です。

例えば、打ち合わせの日時を相手に連絡する場合には、通常、メールの本文に日時を記載しますね。この場合、添付ファイルはありませんので、シンプルに「ご確認ください」とするのが適切です。「ご査収ください」と記載してしまうと、何かファイルが添付されるはずだったのかな? と相手は困惑してしまいますので、注意しましょう。
○「ご査収」の使い方と例文

ご査収を用いる場合には、後ろにどのような言葉を付けるかによって丁寧さの度合いを調整することができます。丁寧度が低い順から、おおむね以下のとおりとなります。

議事録を作成致しました。皆さまご査収ください。

出席者のリストを添付しましたので、ご査収ください。

お見積書を同封しておりますので、ご査収願います。

ご指摘いただいた箇所を修正しましたので、ご査収お願いいたします。

手形を送付致しますので、ご査収の程よろしくお願い申し上げます。

書類一式を同封致しましたので、ご査収いただければ幸いです。

企画書を作成致しましたので、ご査収いただければ幸いに存じます。

「ご査収ください」は敬語であるため、目上の人に使用しても問題ありませんが、「ください」という表現が、確認することを強いるような印象を持ち合わせているため、人によっては命令されているように感じることもあるので注意が必要です。

取引先や目上の人に対して使用するのであれば、「ご査収願います」以降の表現を用いるのが無難といえるでしょう。

また、「幸い」という言葉は、非常に高い敬意を示す表現である一方、丁寧すぎて反って回りくどい印象を与えてしまいます。また、直属の上司などに使用すると堅苦しくなりますので、相手との関係性や距離感を見極めた上で使用するようにしましょう。
○ご査収くださいと連絡があった場合の返信方法

ビジネスで「ご査収ください」とメールを受信した場合には、まずは、受け取ったことを相手に伝える必要があります。その場合には、「確かに頂きました」「確かに受け取りました」「受領いたしました」といった表現を用いるのが一般的です。

取引先や目上の人など、より丁寧な表現を用いたい場合には、「拝受いたしました」「拝見いたしました」「拝読いたしました」などとすると良いでしょう。

また、「ご査収」と書かれている以上、相手は、受け取ってもらうだけでなく、内容のチェックも求めています。そのため、受け取ったことを伝えた上で、中身についても触れる必要があります。

チェックした結果、修正する必要がない場合には、「特に問題ございません」「いただいた資料のとおり進めて頂ければと存じます」などと返信します。

修正してほしい箇所がある場合には、「丁寧に作成していただき、ありがとうございました」などと感謝の意を示した上で、「1点だけ修正していただきたい箇所がございます」「概ね問題ございませんが、○○の部分を△△に変更していただくことは可能でしょうか」など、きちんと修正内容を伝えるようにしましょう。

さらに、すぐにチェックできない場合や、チェックに時間を要する場合には、受け取ったことと併せて、いついつまでにチェックして回答する旨を返信しておくと良いでしょう。
- 書類を確認いたしましたが、特に問題はございませんでした。お忙しいところありがとうございました。

書類を拝見いたしましたが、2点ほど修正していただきたい箇所がございます。修正箇所につきましては下記に記載しておりますので、ご対応の程よろしくお願い致します。

○ご査収と同じ意味を持つ言葉

ご査収のように、取引先や目上の人に対し「チェックしてほしい」「確認してほしい」という旨を伝える言葉はほかにもあります。幾つかご紹介しましょう。
○ご高覧

高覧とは、「相手を敬って、その人が見ること」を指す言葉で、相手への敬意を示す【高】に、さらに敬意を表す接頭語【ご】が付いていることから、「ご覧ください」よりも非常に丁寧な表現といえます。

そのため、ご査収同様に、どちらも取引先や目上の人に書類などを見てもらいたい場面で用いる敬語になりますが、直属の上司に使用するには少々堅苦しく、不自然な距離感が生まれてしまいますので注意が必要です。

弊社の新しいパンフレットが完成しましたので、よろしければご高覧ください。

展示会の案内状を送付致します。ご高覧いただければ幸いです。

また、ご査収は、不備があれば修正することを前提にチェックをお願いするのに対し、ご高覧は、あくまでも完成したものに目をとおしてもらうイメージになります。すでに完成・印刷済みの資料等を見てもらいたい場合に使用すると良いでしょう。
○ご検収

検収とは、文字通り「検査して、収める」という意味で、ビジネスシーンでは、「納入された品物が、発注どおりであるかを検査して受け取ること」を指します。

査収との違いは、相手に何を送るかにあります。金銭や書類の場合には「査収」を、注文された品やサービスの場合には「検収」を用いるのが適切です。送るものによって、正しく使い分けましょう。

ご注文いただいた内容と相違ないか、ご検収ください。

エレベーターの保守点検を行いましたので、ご検収の程よろしくお願い致します。

○ご確認

確認とは、「はっきり認めること」「そうであることをはっきり確かめること」であり、必ずしも添付・送付するものがあるとは限りません。先にも述べましたが、相手に受け取って確認してもらいたい金銭や書類等がない場合には、「ご査収」は使用できませんので注意しましょう。

参加者の出欠をご確認の上、期日までに返信願います。

記入漏れがないか、再度ご確認くださいませ。

○ご一読

一読は、文字通り「一度読むこと」「ひととおり(ざっと)読むこと」を意味し、ビジネスシーンでは、会議の資料に前もって目を通しておいてもらいたい時などに使用します。

お渡しした資料を、会議までにご一読いただければと思います。

注意事項をご一読くださるようお願い致します。

○ご査収の英語表現

「ご査収ください」という言葉は、日本語特有の敬語を用いた表現であるため、そもそも「ご査収」にピタッとはまる英語は存在しません。基本的には、「確認してもらえませんか?」「間違いがないか見てもらえますか?」という言い回しを英語で表現するわけですが、どのような単語を使用すれば良いのでしょうか。

まずは、「ご査収」と訳すことができる英語ですが、「確認する」を意味する単語に、【check】と【confirm】が挙げられます。どの程度の確認を求めるかによって使い分けるのですが、ざっと目を通してもらう程度のラフな確認の場合には【check】を、細かい内容や、記載事項に相違がないかなど、細かいところまで確認してもらいたい場合には【confirm】を用います。

そのほか、「見る」という意味の【look】や、「見つける」という意味の【find】、「読む」という意味の【read】を用いることもできます。

また、相手にお願いする際のフレーズとしては【please】が最も一般的な表現になりますが、ビジネスシーンでは、取引先や目上の人に対して【please】を用いるのは不適切とされています。もう少し丁寧な言い回しをするならば、【could you】や【would you】を使用すると良いでしょう。

ただし、【could you】は、能力的にそうしてもらえるかどうかを尋ねる表現であるため、相手に対して失礼にあたる場合があります。【could】は「~することができる」という意味の【can】の過去形、【would】は「~するつもり」という意味の【will】の過去形であることを考えれば、取引先や目上の人に対してどちらが適切か、分かりやすいのではないでしょうか。
○Please have a look.

ご査収下さい。
○Please find the attached quotation.

添付の見積書をご査収ください。
○Would you check the document?

資料をご査収くださるようお願い致します。
○I am sending you the invoice. Please confirm the contents.

請求書を送付しますので、ご査収願います。
○I am sending you a list. Could you read the details?

リストを送信しますので、ご査収ください。

何かを「確認してもらう」という状況は、ビジネスシーンではよくあることです。何を確認してもらいたいのか、誰にお願いするのか、状況にあった言葉を正しく選択できるようにしましょう。

続きを読む ]

このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたにおすすめの記事

関連記事

ネタ・コラムカテゴリのその他の記事

マピオンニュース ページ上部へ戻る